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【ブルースインタビュー#7】寺脇駿選手 「スクラムへのこだわりをチームの力に」

2021年12月28日(火)

スクラムへのこだわりをチームの力に。

寺脇駿選手

 

 若きスクラム職人がドレッドヘアになった。

 好んで聴く音楽はレゲエ。そのカルチャーが好きで、「一度やってみたくて」と笑う。

 

 髪型だけか。

 寺脇駿(PR)は、そんなふうに絶対に言われたくないから、得意のスクラムで押し、タックルを決めたい。

 2年目のシーズンに向け、レベルアップを誓う。

 

 トップリーグ2021では開幕戦からベンチ入りした。新人ながら力を評価された証拠だ。

 しかし18番のジャージーを着て、2試合続けてベンチを温めるだけに終わる。出場登録の23人中プレー時間がなかったのは自分だけだった。

 

「万全の準備はできていたのに、出られなかった。もどかしかったですね。でも、信頼が足りなかったのだと思います」

 当時は、「出た時には首脳陣がまた使いたくなるようなプレーをする」と悔しさを飲み込んでいた。

 

 デビューは第3節、山梨・甲府が舞台だった。相手は強豪・サントリーだった。

 後半21分からピッチに立った。

 スコアは10-54と開いていた。

 

「差がついていたので緊張はありませんでした。思い切ってプレーしよう。自分のプレーを見せよう。そう思って燃えました」

 結局、ルーキーイヤーは4試合に出場。ただ、試合出場時間は65分と短かった。

 新シーズンは先発出場をつかみたい。

 

 ディビジョン3からスタートすることになったリーグワン元年。寺脇は、そこで「全勝する。ディビジョン2に上がる」と力を込める。

 最前列の攻防がチームに与える影響が大きいことはよく知っている。一歩も後退するつもりはない。

 

 大阪・柴島中でラグビーをはじめ、日本航空石川高校で全国レベルを知る。現在日本代表のWTBとして活躍するシオサイア・フィフィタは高校時代の1学年後輩だ。

「凄いなあ、と感心しています。が、自分も負けないようにやろう、と。大きな刺激を受けています」

 

 スクラムに独自の強化メソッドを持つ京産大で大きく飛躍した。

 2時間半続くスクラムセッションなどを経験し、個の強さとテクニック、周囲とともに塊になる大切さを学ぶ。

 人一倍鍛え込んだ自負がある。だから、「負けず嫌いになった」。

 

 ブルースに入団し、インターナショナルで活躍したパディー・ライアン(元オーストラリア代表)や、経験豊富な先輩たちから多くの教えを受ける。

「うまさも大事ですが、パディーには、それを上回る迫力や力強さも大事と教えてくれます。他の先輩方もいろいろとアドバイスしてくれる」

 入団時とは違う自分がいる。

 

 ブルース式スクラムへの理解の深まりは、そのまま評価の高まりにつながる。

 しかし、ひとりのスクラメイジャーとして自分の組み方も大切にする。

 

「ブルースでは、2番がオーバーバインドで3番はアンダー。それが普通なのですが、僕はときどき、(3番の自分に)オーバーで組ませてほしいと言っています」

 

「絶対に押す」ことを条件に、局面によっては「大学時代から組み込んできたやり方」を主張する。

「まだ負けたことがない」を、リーグワンでも継続し、チームに貢献したい。プライドを支えに、責任を果たす。

 

 新時代の開幕を目指すチームのことが好きだ。多くの選手たちが移籍で宗像を離れたが、新たな仲間たちも同じくらい加わり、魅力的な集団になった手応えがある。

 加わった選手たちも受け入れる側も、みんな優しいから、「最初から仲がいい。ブルースらしい」。

 

 プレシーズンマッチでも試合を重ねるごとに結果も出るようになった。

 うまく滑り出せば勢いに乗るチーム。そのエナジーを生み出すひとりになりたい。

 

「1試合でも、1分でも多く試合でたに出たい。3番からチームを引っ張る」

 髪型より結果で話題になる。