
トップリーグ第10節 [ 試合結果 ]
2009年12月12日(土)KICK OFF 12:00 大阪・近鉄花園ラグビー場
福岡サニックス ブルース vs ヤマハ発動機ジュビロ 29:22 (前半17:10)
(試合メンバー)
1. 杉浦敬宏 2.永下安武 3.シン・ドンウォン 4.秋田太朗 5.ジェイク・パリンガタイ 6.ハレ・マキリ 7.菅藤 友 8.西端 要 9.原田航路 10.田代宙士 11.永留健吾 12.小野晃征 13.タファイ・イオアサ 14.濱里周作 15.古賀龍二 16.松園正隆 17.山際明信 18.大庭正裕 19.西浦啓三 20.藤原 旭 21.ケイリブ・ラルフ 22.アマシオ・ヴァレンス
(試合経過)
ブルースのキックオフで試合は始まった。先制したのはブルース。試合開始早々の3分、ハーフウェイライン付近のペナルティから素早く仕掛けると、敵陣10m付近のラックから、左に展開。SO田代→CTBイオアサ→CTB小野→FLマキリ→WTB永留とパスを繋ぎ、永留がそのままインゴール左隅にトライを決め、先制した(7-0)。それから、ヤマハ発動機が18分にPGを決めたあと(7-3)、ブルースも35分にSO田代がPGを決めたが(10-3)、直後の37分、ヤマハ発動機にトライを奪われ、同点とされた(10-10)。しかし、ブルースは前半終了間際の41分、敵陣ゴール前のラックから、左に展開。FB古賀がDFのギャップを突きゲインすると、CTBイオアサ→WTB永留とパスが繋がり、永留がそのままインゴール左隅に飛び込み、トライを決めた(17-10)。このまま17-10とリードして、前半を終了。後半、先に得点したのはブルース。3分、相手のキックからこぼれたボールを、SH原田がキャッチし、FB古賀にパスを繋ぐと、古賀は、スワーブで相手DFを抜き去り、大きくゲイン。追ってきた相手DFを引き付け、内側にフォローしていた、CTBイオアサにパスを繋ぎ、イオアサが、そのままインゴールまで走りきって、トライをとり、差を広げた(22-10)。勢いに乗るブルースは、14分にも、SO田代がインゴールへキックしたボールを、WTB永留が押え、トライを決めた(29-10)。その後、25分と終了間際の42分にヤマハ発動機にトライを奪われるも、ブルースのリードは変わらず、29-22で試合は終了した。
大阪伊丹空港に向かうときに、いつも驚かされるのは、先を争うようにして機内に乗り込んでいく、とても忙しそうな関西人ビジネスマンの方々の姿。今回もそんな様子を後ろから眺めながら、まるで、せっかちな、関西人・藤井雄一郎監督が30人ほどいるようだ、と思いました。そんなせっかちで涙もろいブルース監督は、おそらく虚飾を嫌うがゆえに、できるだけ心の中心に近い言葉を選んだ結果、聞いている側にとっては、心の琴線に触れられるような言葉を発することがよくあります。ヤマハに快勝した、今日の試合後の記者会見。試合で3トライをあげた永留健吾選手についての質問に答えて、「飛びぬけて天才的な選手ではありませんが、努力は日本代表クラス。不思議と、彼がトライしたら負けない。高く評価しています」と答えました。才能やら、技術という部分を超えたところにある "人"として、チーム全員から信頼されているのが、ブルースの背番号11。その、天才ではないけれど、努力においては並外れて優れている永留健吾選手がチームを牽引する試合で、ブルースが負けるわけがないと思えるなかで手に入れる勝利というのは、本当に、ブルースらしい勝利と言えるのではないでしょうか。繰り返し思うことですが、組織が成長していくうえで、本当に必要なものは、華美ではなく、さらには、あまり目立つこともないけれど、「良心」と呼べるものが、組織の中にきちんと存在すること。今日の試合の勝因は、その「良心」に支えられたチームの和だったような気がします。ブルースの本領発揮はまだまだ、これからです。
藤井雄一郎監督コメント
「前の2試合に関しては、後半で負けたという反省がありました。今日の試合は、同じような点数で、前半を折り返せて、後半、先制点をとれたのがよかったです。5ポイントをとれたのもよかった。残り3試合、頑張ります。急遽、スクラムハーフで先発となった原田も、指示どおり、大人のパフォーマンスをしてくれました。先発については、緊張するといけないので、今朝言いました」
菅藤 友キャプテンコメント
「5ポイントとれて、よかったです。後半最初に、相手を上回ろうという意識で臨んで、相手より良い後半の出だしをつくれました。今後は、強いラグビーをできるようにしていきます」
永留健吾副キャプテン(MAN OF THE MATCH)コメント
「試合開始後、自分たちのラグビーを貫いたら、勝てるという感触がありました。1試合に3トライしたのは、自分自身にとって、人生初だと思います。東芝戦でのトライが、自信になりました。自分の役割は、どんな時にも声を出し、どんなプレイにも手を抜かずに、チームを盛り上げていくことだと思っています。まだまだ、これからも頑張ります」