
トップリーグ第4節 [ 試合結果 ]
2009年9月26日(土)KICK OFF 17:00 東京・秩父宮ラグビー場
福岡サニックス ブルース vs クボタスピアーズ 35:24 (前半19:24)
(試合メンバー)
1. 杉浦敬宏 2.永下安武 3.シン・ドンウォン 4.秋田太朗 5.ジェイク・パリンガタイ 6.ハレ・マキリ 7.菅藤 友 8.西端 要 9.天本俊輔 10.小野晃征 11.永留健吾 12.永池真也 13.タファイ・イオアサ 14.藤原 旭 15.田代宙士 16.松園正隆 17.山際明信 18.渡辺正善 19.西浦啓三 20.濱里周作 21.金川禎臣 22.古賀龍二
(試合経過)
ブルースのキックオフで試合は始まった。先制したのはクボタ。5分、自陣10m付近のラックからキックパスを繋がれ、左隅に先制のトライを奪われた(0-7)。しかし、ブルースは10分、ゴール前のラインアウトから近場を攻めラックを形成すると、HO永下がボールを持ち出し、タックルされながらも前進。そのままインゴールに飛び込みトライを決め、同点とした(7-7)。続く17分、ゴール前のラックから右に展開。FLマキリからのオフロードパスが、HO永下に繋がると、ハンドオフで相手タックルを外し、そのままインゴールに飛び込み、トライを決め、差を広げた(12-7)。その後、20分にクボタにトライをとられ逆転されるも(12-14)、ブルースは23分、ゴール前のラックから左に展開。CTBイオアサ→CTB永池→WTB藤原とパスを繋ぎ、藤原が、相手DFの空いたスペースを突き、そのままインゴールに飛び込みトライを決め、ふたたび逆転した(19-14)。しかし、28分、クボタにトライを奪われ、再逆転を許すと(19-21)、34分にもPGを決められ、19-24で前半を終了した。後半、先に得点したのは、ブルース。6分、途中からSOに入った田代が、PGをきっちり決め、差を縮めた(22-24)。逆転したいブルースは、19分、敵陣10m付近のラックから左に展開。途中出場のCTB濱里(周)→途中出場のFB古賀とパスを繋ぐと、古賀がタックルされながら、LOパリンガタイにパスを繋いだ。パリンガタイは、相手DFを引き付け、外にいるWTB永留にパスを繋ぐと、永留が相手DFを振り切り、インゴールまで走り切りトライを決め、ふたたび逆転した(29-24)。その後、31分に、CTB濱里(周)がPGを決め、差を広げると(32-24)、35分にも、CTB濱里(周)がPGを決め、35-24で試合は終了した。
スポーツにとって、大切なのは、「気運」が起こること。それを「気運」と呼べるのかどうかは別にして、9月26日秩父宮ラグビー場、ブルースの受付で、そして、試合中の観客席で、多少の「異変」が感じられたのは確かでした。試合前。ブルース受付のテントの前に掲示された、大きなメンバー表の前で足を止めているラグビーファンの数の多さ。たとえば、高校生の集団は、先発メンバーの出身校を一つひとつ熱心に確認していました。それを見ていたブルースマネージャーは、「他のチームはラグビー強豪校出身の選手ばかりなのに、ウチのチームはそうじゃないから、へぇ~という感じで見ているんですかね」と、笑いながら話しました。そうであれば、嬉しい出来事。どんな選手にも努力をすればチャンスがある、というブルースのメッセージは、高校生にも伝わりつつあるのでしょうか。試合中。序盤は、当然のことながら、ホームチームへの声援が支配していたスタジアム。それが、試合終盤には、スタジアムの右側からも、左側からも、中央からも、ブルースを応援する声が沸きあがっていました。それは、本当に、自然で、不思議な光景。ここでも、ブルースがピッチ上で繰り広げてきた、弱さを貫いたラグビーが、観客席にいるラグビーファンに伝わりつつあるのでしょうか。 "BLUESY"(ブルージー)。ブルースらしい、"ブルージー"なラグビーを、これからも、貫いていけたら、きっと、シーズン最後に、いいシーズンだったとみんなで、ファンの方々と一緒に、振り返ることができるのだと思います。試合後、菅藤友キャプテンは、「ハレが退場処分になって、14人でプレイしなければならなかった試合終盤、みんなを集めて、これまでのブルースだったら、ここで追いつかれてしまう。昨シーズンも、クボタ戦は、1点差で落とした。でも、いまの自分たちは違う。進歩したところを見せよう、と声をかけたら、全員がしっかり頷いてくれました」と言いました。接戦を演じながらも、最終的には相手を突き放して、勝ち点5の「完勝」をかちとれたのは、個人の力ではなく、チームとしてのこの意識統一。それがブルースで、それが、これからも、ブルースの拠り所です。
藤井雄一郎監督コメント
「九州ダービーでは、勝負に拘るあまり、ボールをなかなか繋げませんでしたが、今日の試合は、伸び伸びとやってくれました。ハレ・マキリにレッドカードが出たのは残念でしたが、14人で戦うなかで、逆に結束した印象でした。ウチの形が出せたと思います」
菅藤 友キャプテンコメント
「元気な間はミスが出ましたが、ミスが起きても、自分たちの形を貫き通せました。これからも、自分たちの形を維持していくことが、勝つ方法だと思います。開幕から3連勝している勢いのあるチームを相手にして勝てたことは、大きな喜びです。これで、2週間後のトヨタ戦にチャレンジできます」
永下安武選手(MAN OF THE MATCH)コメント
「開幕前に、カイトブログで、今年は、マン オブ ザ マッチをとりたいと言っていたので、今回とれてよかったです。監督からは、ラインアウトをしっかりやるようにということと、チャンスがあったら、思い切り、どんどん行けという指示をされていました。ブルースの場合、リードしていても、最後、守りに入って逆転されることが何度もあったので、今回は、最後まで攻めきれたのがよかったと思います。昨シーズン1点差で負けている相手に勝てたのは大きいです。個人的には、運良く、トライがとれましたが、ケガ明けで、1回目の試合だったので、目立たぬ部分でイメージどおりにはできませんでした。そこは、次までに修正したいと思います。同じポジションの正(松園正隆)さんや、加古(加古川雅嗣)さんには、シーズンが始まればライバルなはずなのに、いろいろと教えてもらっていて、感謝しています」
秋田太朗選手コメント
「ラインアウトが安定しないなかで勝てたのは大きかったです。この点は、次の試合までになんとか修正していきます。ようやく、サニックスらしいラグビーができるようになりました」
濱里周作選手コメントコメント
「ハーフラインからのPGは、あの距離だったので、落ち着いてできました。というか、自分自身、外す感じがありませんでした。後半からインパクトプレイヤーとして出すという指示を監督から受けていたので、体力が有り余っていたのもあります。前半、ベンチで、穴を探しながら、試合を見ていたので、自分が入ったときに、ゲインをあげられたし、ディフェンスも迷うことなくできたと思います」
小野晃征選手コメント
「昨シーズンのクボタ戦は、最後に、僕がキックをミスして負けてしまったので、今回は、どうしても勝ちたかったです。試合が開始してから10分後ぐらいに、フォワードから、もっとボールを持って走りたいと言われたので、キックは多用しませんでした。いいトライをたくさんとれたので、見に来られた方々にも楽しめていただけたと思います。開幕後の3戦は、別のプレッシャーがあって、サニックススタイルを貫けませんでした。今回の試合に関しては、自分たちをよく表現できて、自分たちが望んでいるプレイスタイルを保つことができました。ここで、試合が1週あくので、自信を持って、次のトヨタ戦に臨めます」