
トップリーグ第1節 [ 試合結果 ]
2009年9月5日(土)KICK OFF 19:00 福岡・レベルファイブスタジアム
福岡サニックス ブルース vs 九州電力キューデンヴォルテクス 25:15 (前半14:8)
(試合メンバー)
1. 杉浦敬宏 2.加古川雅嗣 3.シン・ドンウォン 4.秋田太朗 5.ジェイク・パリンガタイ 6.菅藤 友 7.西浦啓三 8.西端 要 9.天本俊輔 10.小野晃征 11.永留健吾 12.濱里周作 13.ピラ・フィフィタ 14.タファイ・イオアサ 15.古賀龍二 16.松園正隆 17.友利玲臣 18.渡辺正善 19.ハレ・マキリ 20.金川禎臣 21.永池真也 22.藤原 旭
(試合経過)
ブルースのキックオフで試合は始まった。先制したのはブルース。6分、敵陣22m付近での相手ボールスクラムからこぼれたボールを、FL西浦が素早く反応し拾い上げ、ラックを形成。そこから、狭いサイドにアタックを仕掛けると、LOパリンガタイからのオフロードパスが、WTB永留に繋がり、永留がタックルされながらもゴール左隅に飛び込んで、先制のトライを決めた(7-0)。しかし、12分、九州電力にトライを奪われ、差を縮められた(7-5)。差を広げたいブルースは、29分、ゴール前のラインアウトから、LOパリンガタイがボールをキャッチすると、内側のスペースに走り込んできたNo.8西端にパス。西端がそのままインゴールまで走りきり、トライを決め、差を広げた(14-5)。前半終了間際の40分に九州電力にPGを決められ、14-8で前半を終了。後半、先に得点したのはブルース。13分、ゴール前のラックから、HO加古川がボールを持ち出すと、相手タックルを振り切りながら前進し、そのままインゴールに飛び込みトライを決めた(19-8)。直後の17分にも、SO小野が40mのPGを決め、差を広げた(22-8)。しかし、21分、九州電力にトライを奪われ、差を縮められた(22-15)。差を広げたいブルースは、27分、SO小野がきっちりとPGを決め、ふたたび差を広げた(25-15)。この後、両チームとも追加点を奪えないまま、25-15で試合は終了した。
美しい満月がバックスタンドの真上まで昇り、ブルースがシーズン開幕戦の福岡ダービーをものにしたあと、博多のレベルファイブスタジアムのピッチ上では、MAN OF THE MATCHとして西端要選手が表彰され、続いて、藤井雄一郎監督のインタビューが行われました。もう、その涙もろさでは有名になったブルース監督ですが、今回の勝利ばかりは、昨シーズン、ノートライに抑えられ完敗を喫した福岡ダービーの相手だっただけに、格別な味がしたのでしょう。一年間の感情が堰を切ったようにあふれ出した、そんな涙だったような気がします。一夜明けた地元の新聞には、"3年連続の初戦勝利"や、"昨年は低迷"という見出しも躍っていました。客観視すれば、それが現実なのでしょう。しかし、その反面、戦う者たちの実感とは、ずいぶんとかけ離れたものだという印象があるのも事実。この試合の重みは、3年連続、というレベルで語れるものではなかったということ。そして、昨年を低迷とは決して定義できないと知っている人たちも、藤井監督の止まらない涙を見ながら、バックシーンで涙を流し続けていました。今回は、そんな、止まらない涙に相応しい重みを持った勝利だったと思えてなりません。そんな"涙の人"のなかの一人は、いつまでもいつまでも涙を流しながら、「こんなにみんな頑張っているんだから。今年は絶対に、いいことがあるって。そう言ってきたし、そう信じていました」と話し、また、涙を流していました。昨年の九電戦で骨折した永留健吾選手のトライで幕が開いたこの試合とシーズン。そのトライが象徴するように、その強い気持が、今シーズンのブルースを導いていきます。
藤井雄一郎監督コメント
「プレシーズン終盤、怪我人が多く出て、苦しい状態だったのですが、勝ててよかったです。内容自体は、あまりいいラグビーができませんでした。キックが多く、展開することができなかったので、自分たちの本来の形ではなかったと思います。このままだと、この先、勝っていくことができないと思うので、なんとか、展開していきたいと考えています」
菅藤 友キャプテンコメント
「この2年間、公式戦で九電に勝てなかった悔しい思いを持ち続けて、今日は勝つことができました」
西端 要選手(MAN OF THE MATCHI)コメント
「MAN OF THE MATCHは、初めてもらいました。息子に自慢できることができて、嬉しいです」
加古川雅嗣選手(チームMVP)コメント
「本当に勝ててよかった、の一言です。今日のトライは、目の前に、空いているスペースが見えて、行けるなと思って行ったら、実際に、決められました。自分が、MVPに選ばれるとは思っていませんでした。普段から支えてくれている家族のおかげです」
永留健吾選手(副キャプテン)コメント
「絶対に勝ちたかった試合に勝てて、ホッとしました。ただ、今回の試合は、自分たちのラグビーができなかったので、これからは、なんとしても、自分たちのラグビーをしていきたいと思っています」