
トップリーグ第12節 [ 試合結果 ]
2009年1月12日(祝)KICK OFF 14:00 大阪・近鉄花園ラグビー場
福岡サニックス ブルース vs クボタスピアーズ 32:33(前半 5:19)
(試合メンバー)
1. 杉浦敬宏 2.永下安武 3.上田栄太 4.渡辺正善 5.大庭正裕 6.菅藤 友 7.西浦啓三 8.タファイ・イオアサ 9.天本俊輔 10.小野晃征 11.アマシオ・ヴァレンス 12.松尾博文 13.ピラ・フィフィタ 14.大庭照光 15.古賀龍二 16.加古川雅嗣 17.シン・ドンウォン18.伊達 肇 19.西端 要 20.藤原 旭21.ケイリブ・ラルフ 22.濱里周作
(試合経過)
ブルースのキックオフで試合開始。開始早々から相手の攻撃を受け、6分にトライを許した(0-5)。13分、キックのこぼれ球をWTBヴァレンスが拾い、CTBフィフィタにパス。そのままフィフィタが走りきって、トライを決めた(5-5)。18分、35分にトライを取られ、5-19で前半を終了。後半に入り、4分にPGで点差を詰めた。11分にトライを取られたが、17分に、後半から出場したWTB藤原がライン際で快速を飛ばし、トライ(13-26)。26分、カウンターアタックからトライを奪われた(13-33)。ここからブルースは、粘りを見せた。30分、自陣から繋ぎ、右に展開。後半から出場のラルフにボールが渡ると、相手をステップでかわして、トライを決めた(20-33)。36分には、SO小野がインターセプトでボールを奪うと、40mを走りきりトライ(27-33)。39分、ラックから狭いサイドにボールを回し、FL西浦がWTB藤原との、絶妙のタイミングでカットパスを決め、藤原は相手DFの間を走り抜けてトライを奪った(32-33)。惜しくも、トライ後のゴールを外してしまい、試合は終了した。
以前にも、このコラムで書いた記憶がありますが、WBCで中心的役割を果たすような天才的バッターよりも、結果が吉と出ようが凶と出ようが、チームの運命を一人で肩に背負って投げ続けるピッチャーに圧倒的な魅力を感じてきました。"野手は楽だと思う"。昔からの友人である、セ・リーグのあるエースが、いつだったか、私にそう呟いたのを今でもよく覚えています。傲慢な言葉に聞こえるかもしれませんが、それは、野手に対する批判でもなく、チームワークを否定するのでもなく、おそらく、投手であれば、誰もが多少なりとも持っている正直な感情ではないでしょうか。それほどに、野手が楽というわけではなく、それほどに、投手が負わされる責任というのが重いものなのだろう、と。
今日のクボタ戦。32対33というスコアを聞いただけでも、どれほどの死闘だったかは明白。ミスは出ても、ブルースの選手たちが、諦めずに、力を合わせ、互いの欠けを補い合って、試合後半にはついに、相手を追い詰めた姿は、まさに感動に値するものでした。ここで決まれば、ブルースの逆転勝利という、最後の局面で、ゴールキックを外した小野晃征選手が、試合終了を受けて、その場から動けずにいる姿を目に焼き付けながら、それは、チームの運命を一人で背負って投げ続けたエースの姿と同じで、誰がどんな言葉をかけたとしても、その悔しさを、自分一人でしっかりと引き受けてからしか、立ち上がっていくことはできないのだろう、と思えてなりませんでした。だからこそ、スポーツは嘘がなくて、素晴らしいのだろう、と。次の試合は、ついに最終節。ブルースにとっては、今季唯一、東京での試合になります。ブルースの選手全員が心を一つにして、自分たちのラグビーを思う存分楽しんでくれること。それだけが願いです。
藤井雄一郎監督コメント
「最後のゴールキックは入りませんでしたが、選手たちは最後まで勝負を捨てずに、トライをとってくれました。最終節は、勝ちたいです」
菅藤 友キャプテンコメント
「途中とられすぎました。あと1試合あるので、ベストの状態で臨みたいと思います。試合終盤に出たのがウチらしいプレイでした。次、爆発して勝つことだけを考えます」
西端 要選手コメント
「最後の局面での若手のミスが目立ってしまいましたが、そこまでの、22人全体の過程が悪かったと思います。立ち上がりも良くありませんでした。ハレ(マキリ)のケガで、大庭(正裕)が慣れないポジションを頑張ってくれたし、今日ミスをしたといっても、そういう若手のおかげで今季勝ててもきているので、これを機会に、チームが一つになっていけるような気がします」