
トップリーグ第9節 [ 試合結果 ]
2008年12月14日(日)KICK OFF 14:00 大阪・近鉄花園ラグビー場
福岡サニックス ブルース vs トヨタ自動車ヴェルブリッツ 18:49(前半 13:20)
(試合メンバー)
1.シン・ドンウォン 2.松園正隆 3.上田栄太 4.渡辺正善 5.ハレ・マキリ 6.大庭正裕 7.西浦啓三 8.西端 要 9.天本俊輔 10.小野晃征 11.永留健吾 12.ケイリブ・ラルフ 13.濱里周作14.ピラ・フィフィタ 15.古賀龍二 16.加古川雅嗣 17.杉浦敬宏18.伊達 肇 19.タファイ・イオアサ 20.松尾博文 21.大庭照光 22.アマシオ・ヴァレンス
(試合経過)
相手のキックオフで試合開始。2分、ブルースは連続して攻撃を仕掛けたが、パスをインターセプトされ、先制のトライを許した(0-7)。5分、ラインアウトから左に展開。SO小野がパスのあとループして、ふたたびボールを持つと、相手DFの背後にキックでボールを転がし、FB古賀が拾い、そのままトライ(7-7)。7分にトライを決められたが(7-12)、12分、PGで食らいついた(10-12)。23分にトライを決められた。27分、30分にそれぞれPGを決め、13-20で前半を終了。後半に入り、攻撃を仕掛けようとするブルースだったが、ミスからボールを奪われ、32分までに5つのトライを決められた(13-49)。一矢を報いようとするブルースは、37分、ラックからPR申が強さを見せて前進、できたラックから左に展開し、WTB永留がトライを決めた(18-49))。この後も、トライをとりにいきたいブルースだったが、そのまま、試合は終了した。
二日前、パリ在住のイギリス人スポーツ記者に電話をしました。ここ数週間、<いろいろな場所を移動中>という一言が、届くメールの最後に必ず書かれていたのが気になっていた友人です。パリの自宅に戻っていたであろう、受話器の向こうのイギリス人記者は、「あと十年も経ったら、お前に、俺の激動の二週間について、話して聞かせられると思う。この二週間を要約すれば、俺はアメリカまで行って、一人の女性を捜していた。とてもロマンティックだろう?」と話してくれました。私よりずっと若いというのに、いつも、物知り顔で上から目線のイギリス人ですが、事情はわからないけれど、なにかにとても苦しんでいて、そんな人間らしい悩みや弱さを抱えていたんだということが伝わってきて、不思議と、あきれるどころか、親しみがわき、心が和みました。今、世界的な金融危機が叫ばれています。同時に、そんな時代だからこそ、本物しか生き残れない、とも言われています。しかし、その本物というものは、ひとりの人であっても、一つの組織であっても、弱さを知ったからこそ備わる資質なのではないでしょうか。私自身が長くかかわった、あるスポーツで、先日、あるメイカーが撤退を発表し、世界のスポーツ界に衝撃を与えました。他方、同じスポーツであっても、自らの弱さを知っていた本物の組織は、危機に直面した場合を考え、それに耐えうる態勢を普段から苦労して整えていたため、こんな経済状況でも、基本が揺らぐことはありませんでした。揺らぐとすれば、それはいつでも、どんな営みでも、危機というものを、対岸の火事、他人事にしている場合。それは、経済的な危機の中でこそ、人を支えることができるスポーツであるだけに、とても残念なことでした。来週は、ブルースにとって、2008年最後の試合。弱さを知っている監督と弱さを知っている選手たち。だからこそ、その姿に心動かされ、支えられた一年だったと、つくづく思います。それは、私事ながら、ブルースに対する自分自身の実感。ブルースに相応しい素敵な試合を、一年の最後に、ぜひ見せてほしい。一年の最後は、嬉しそうな選手たちの顔がなによりも見たい。そう願うのは、私だけではないでしょう。
藤井雄一郎監督コメント
「前半はなんとか、食らいついていけたのですが、今日のトヨタには、先週の試合に勝った勢いがありました。これからも、大事な試合が続くので、立て直していきたい。来週の九電との試合については、昨年負けていることを考えても、順位的にも、どうしても勝たなければなりません。全力で戦います」
永留健吾ゲームキャプテンコメント
「前半は、プランどおり、食らいついていけました。後半は風下に立って、相手の攻撃に押されて、なかなか、自陣から抜け出せない戦いとなりました」