
春シーズン オープン戦 第4戦 [ 試合結果 ]
2008年6月14日(土) KICK OFF 13:00 福岡・グローバルアリーナ
福岡サニックス ブルース vs セコム ラガッツ 57:5 (前半 24:0)
(試合経過)
セコムのキックオフで試合は始まった。先制したのはブルース。5分、ゴール前のラックから左に展開。SOヴァレンスが、パスダミーでできたDFのギャップを突き、そのままインゴールに飛び込みトライを奪った(7‐0)。続く12分、ブルースはパスを繋ぎ、大きく展開。WTBの位置にいたHO松園までボールが繋がると、松園がそのままインゴールまで走りきり、トライを奪い、差を広げた(12‐0)。ブルースは、29分、ゴール前のペナルティから素早く仕掛け、HO松園がトライを奪うと(17‐0)、32分にもWTB永留がトライを奪い、24‐0で前半を終了した。後半10分、セコムにトライを奪われ、差を縮められるも(24‐5)、16分、敵陣10m付近のスクラムから左に展開。後半からCTBに入ったヴァレンスがハンドオフで相手DFを抜き、大きくゲインすると、残っていた相手DFを引き付けて、WTBフィフィタにパス。WTBフィフィタがそのままインゴールまで走りきり、差を広げた(31-5)。続く20分、自陣ゴール前から積極的にバックスに展開。相手DFのギャップを突き、フィフィタが大きくゲインすると、敵陣22m付近で、相手DFに追いつかれるも、フォローしていたWTBラルフにパスを繋ぐ。ラルフは、そのままインゴールまで走りきり、トライを奪った(38‐5)。その後、ブルースは、32分、36分、38分にもトライを奪い、57-5で試合は終了した。
人が一番恐れるものは、「日常を失うこと」ではないだろうか、とよく考えます。当たり前のように過ごしている一瞬一瞬が、短編小説のように、突然、なにかの理由で断ち切られるとき、どんなことよりも、私たちは、恐怖や深い悲しみを味わうような気がするのです。今日の試合のあと、ピッチで、藤井雄一郎監督は、こう話してくれました。「濱里や、藤原や、若手が伸びてきてくれたのが、うれしいですね。今シーズン、レギュラー争いは激しくなりました。みんな、頑張って、自分でつかみとっていってもらうしかありません。とりあえず、Aチームに誰が入るかは、今日と明日の試合をじっくりと見て決めていくことになると思います」。ルールが変わり、ピッチに外国人選手が3人立てるようになったいま、おそらく、現段階で、レギュラーポジションを確約された選手は一人もいないのではないでしょうか。そういう意味で、昨シーズンまでの「日常」はすでに失われ、これから、新しい「日常」が、生まれていくことになるのです。心をジグザグさせながら、喜びや恐怖や不安や楽観や悲観や希望や絶望、いろいろな思いを乗り越えてターゲットを目指すだろう一人ひとりの選手に、頑張れ、負けるなと、心からエールを送りたいと思います。
試合をスタンドで観戦していた、鄭智弘選手が、「こうして、みんなが頑張っている姿を見ていると焦る気持が出てきてしまいます。怪我のあと、手術をして、やっと、走れるようになりました。シーズンに間に合うように、焦らず、しっかり治します」と話してくれました。そんな焦りを生むほどに、いまのブルースには躍動感があり、ピッチを走り回る選手たちを見ていると、新しいなにかが動きはじめる予感がします。そのベースにあるのは、たぶん、若手の伸びと、ベテランの負けん気。加入したばかりの、ケイリブ・ラルフ選手も、すでに圧倒的な存在感を示しました。そういった個々の頑張りが、ケミストリーを起こして、チーム全体の気運となっているのだと思います。若手もベテランも頑張れ。負けるな。「日常」をつかめ! 春シーズンも、いつの間にか、早くも終盤。春のレギュラーポジション争いは、すでに正念場を迎えました。
藤井雄一郎監督コメント
「今日の試合で初めて、外国人選手を3人使いましたが、リズムが良かったと思います。フィットネスも上がってきたし、全体として、徐々に良くなってきました。反省としては、トライをしそこなったところ。あぁいうときに、いかに早く自分たちのペースに戻せるかが肝心だと思います」
松園正隆選手コメント(2トライ)
「6月11日に、子どもが生まれました。女の子で、名前は、瑠安(るあ)です。名前の意味は、マオリ語で"2"です。私の番号でもあるし、今日も、それで、2トライを挙げられました(笑)」
藤原旭選手コメント(1トライ)
「反省としては、ボールを離し過ぎて、攻め疲れたところ。もっと、ボールをキープしたほうが良かったと思います。ただ、自分自身としては、自由に走れてよかったです」
ケイリブ・ラルフ選手コメント(1トライ)
「今日は、スピードの速いラグビーを楽しみました。ただ、このスタイルに慣れるのには、少し時間がかかります。ブルースの勝利に貢献できることが、うれしいです」