福岡サニックスブルース

コンテンツ

笑顔の残留/トップリーグ入替戦(対 マツダ)

2007/2008トップリーグ 入替戦 [ 試合結果 ]
2008年3月9日(日)KICK OFF 13:00    福岡・レベルファイブスタジアム(旧・博多の森球技場)
福岡サニックス ブルース vs マツダ 79:10 (前半 48:5)

(試合メンバー)
1.加古川雅嗣 2.松園正隆 3.上田栄太 4.渡辺正善 5.伊達 肇 6.西端 要 7.菅藤 友 8.ディオン・ミュア 9.鬼束竜太 10.小野晃征 11.永留健吾 12.アマシオ・ヴァレンス 13.堀田雄三 14.大庭照光 15.古賀龍二 16.山際明信 17.イシトロ・マカ 18.西浦啓三 19.乾 武志 20.籔本貴久 21.ピラ・フィフィタ 22.菅 剛

(試合経過)
 ブルースのキックオフで試合開始。開始早々、2分、中央付近の相手ボールスクラムから、一瞬の隙をつかれ相手No.8に大きくゲインを許し、先制のトライを奪われた(0-5)。ブルースは気を引き締めて、立て直しを図る。6分、ゴール前のスクラムからNo.8ミュアが持ち出しラックを形成。素早いボール出しで前進。できたラックから右に展開。SO小野が相手DFの隙をつきトライ(5-5)。11分、モールを押し込み15m程前進したところで、逆サイドから回りこんできたSO小野にパス。乱れた相手DFを小野が突破しトライ(10-5)。16分、モールを押し込み、相手DFをさげBKに展開。CTBヴァレンスが相手を上手く引きつけ、CTB堀田にパス。DFラインを突破し、そのままトライ(17-5)。17分、自陣ゴール前からCTBヴァレンスが巧みなステップでゲイン。WTBに入った永留にパスが渡ると、ゴール前まで快足を飛ばす。相手のタックルを受けながらのパスがFB古賀に繋がりトライ(24-5)。30分、ゴール前のラインアウトからモールを押し込みトライ(31-5)。32分、相手が持ち込んだラックをPR上田がターンオーバーし、そのまま40mを走りきりトライ(36-5)。37分、再度、ゴール前のラインアウトからモールを押し込みトライ(48-5)。40分を知らせるホーンが鳴ってからもブルースは自陣から攻め続け、前進しながらラックを連取。最後はN0.8ミュアが飛び込みトライ(48-5)。8連続トライを奪い、前半を折り返した。
 後半、No.8に乾、CTBにフィフィタを投入。9分、CTBヴァレンスが変幻自在なステップで抜け出しゴール前でラック。このボールをSH鬼束が素早く持ち出しトライ(55-5)。11分、この日、好調のヴァレンスがパスダミーで相手DFを翻弄。ゴール前でCTBフィフィタに繋ぎトライ(62-5)。19分、毀れたボールを拾われ2本目のトライを許した(62-10)。26分、ゴール前で得たマイボールのラインアウトのチャンス。優位なモールを確実に押し込みトライ(67-10)。32分、後半途中からNo.8に入ったマカがスクラムサイドを突き、SO小野が抜け出し、FLにまわった乾に繋がりトライ(74-10)。40分、毀れたボールをFL菅藤がドリブルでインゴールまで運び、トライ(79-10)。ここで、試合は終了した。


チーム広報コラム(49)
「笑顔の残留」

 人間の歴史を振り返ると、そこには、確かに、客観的要素を超えたところにある、「民衆の力」というものが作用した事実がいくつも見つかります。そして、そういった史実だけではなく、スポーツにおいても、ときに、客観的要素を遥かに超えたところから、数字では表せないような、違う力が働き、予想外の展開となることがあるのも、明らかでしょう。だからこそ、どんな競技であっても、「勝つのが当たり前とされる試合に、当たり前に勝つことほど難しい」と、過去、名将たちは呟いてきたのではないでしょうか。
 3月9日の入替戦を、ブルースは、79-10のスコアで圧勝。翌日、地元メディアの取り上げ方はさまざまで、トップリーグ終了後から入替戦までの苦しい1カ月を13トライという怒涛の攻撃で駆け抜けたブルースに温かな拍手をおくってくれた新聞もあれば、「笑顔なき残留」と、辛口に批評した新聞もありました。一つの戦いであっても、取り上げる側も、取り上げられる側も人間である以上、その捕らえ方はさまざまで、どんなものであっても、批判は、甘んじて受けるべきでしょう。ただ、ブルースの残留に、笑顔があったのか、なかったのか。それは、おそらく、当事者にしかわからないこと。もちろん、僅かなポイント差でありながら、入替戦にまわったことは、当事者の立場としては、最大の反省材料。しかし、同時に、それは、紙一重の出来事。とくに、今季は、トップ8に入る可能性も充分にあった展開でした。4勝9敗という結果は、他チームと比較して、体の小さな選手たちが、懸命に戦い続けて勝ち得たもの。それは、誇りこそすれ、恥ずべきことではありません。そして、入替戦。勝つことが当然とされる、ある意味で、最高に難しい試合を、選手たちは、しっかりとまとめてくれました。残留が決まるまで、ブルースを愛するファンの方々を、長くお待たせすることになってしまい、申し訳ない気持でいっぱいでしたが、ようやく、来季も、日本ラグビー最高峰のトップリーグで戦うチャンスを与えられたことは、チームにとっても、地元のファンの方々にとっても、久しぶりの「笑顔」以外のなにものでもありませんでした。とくに、今回の入替戦は、何人かの選手たちにとっては、最後の試合。以前、ブルースでキャプテンをつとめた乾武志選手も、入替戦では、後半から出場し、気迫あふれる果敢なプレーで、ファンを楽しませてくれました。試合後、乾選手は、「ずいぶん前から、レギュラーを外れたときが、辞めるときだと覚悟していました。今日の試合は、本当にいい試合でした。悔いはなにもありません。大好きなチームの近くにいると、きっとつらくなるので、これからは、たぶん、地元の大阪に戻って、ブルースを応援していきます。本当に、今日はいい一日でした。ありがとうございました」と、満面に笑みを浮かべていました。
 来季に向けて、これから、コーチ陣は、今季の総括をしながら、今後の方針を決めていくことになります。来季は、「紙一重」の戦いから、なんとしてでも抜け出して、「上」の戦いができる態勢を整えるのが、第一の課題となるでしょう。長い、長いシーズンでした。温かいご声援を、本当にありがとうございました。入替戦も、突然の寒さと雨のなか、多くのファンの方々が、声援に駆けつけてくださいました。本当にありがとうございました。これからも、ブルースを温かく、厳しく、支えていただければ、幸いです。

藤井雄一郎監督コメント
「今日は、残留できたことを、素直に喜びたいと思います。ここまで支えてくれたファンや、会社の方々に感謝したい。今シーズンは、精神的な脆さも出ました。これから、どんな場面でも対処できる強さをつくっていきたいと考えています」

古賀龍二キャプテンコメント
「トップリーグに残れたこと、雨の中で応援に来てくれたファンの方々に感謝したいと思います。今日の試合は、これから、新たな気持で取り組んでいけるような勝利でした」

ブルースチーム広報
野口眞弓
↑ページの先頭へ戻る
個人情報の取り扱い