福岡サニックスブルース

コンテンツ

移行の時間/九州電力戦(第11節)

2007/2008トップリーグ 第11節 [ 試合結果 ]
2008年1月20日(日)KICK OFF 13:00     宗像・グローバルアリーナ
福岡サニックス ブルース vs 九州電力 キューデンヴォルテクス 5:13 (前半5:3)

(試合メンバー)
1.杉浦敬宏 2.松園正隆 3.上田栄太 4.渡辺正善 5.鄭 智弘 6.西端 要 7.菅藤 友 8.ディオン・ミュア 9.天本俊輔 10.沼田一樹 11.永留健吾 12.松尾博文 13.ピラ・フィフィタ 14.菅 剛 15.古賀龍二 16.加古川雅嗣 17.山際明信 18.乾 武志 19.大庭正裕 20.籔本貴久 21.アマシオ・ヴァレンス 22.堀田雄三

(試合経過)
 ブルースのキックオフで試合開始。序盤、両チームともキックを中心に攻撃を組み立てた。17分、相手陣でのラインアウトから中央付近にラックを形成。早い球出しで左に展開し、FB古賀がうまく相手を引き付け、WTB菅にパス。菅はライン際を走りきり、左隅にトライ(5-0)。先制点を奪った。このあと、九州電力が反撃に出た。FWを中心に攻撃を仕掛けてくるが、ブルースはゴールラインを割らせなかった。前半終了間際、こぼれ球を拾った相手にCTBフィフィタがタックルに入るが、これをハイタックルの反則と解釈され、PGのチャンスを与えた。PGを決められ、5-3で前半を折り返した。また、このときの反則を危険なプレーと解釈され、シンビン10分間の退場を命ぜられた。後半に入り、相手は勢いづき、3分、自陣ゴール前でできたラックからFWの選手にトライを決められた(5-10)。ブルースは、10分間のシンビンが解けたフィフィタに替え、ヴァレンスを投入。徐々にブルースのペースに持ち込んでいった。しかし、雨の影響でうまくボールが繋がらず、なかなかゴールラインを超えられなかった。38分、自陣から攻撃を仕掛けたところで、痛恨の反則をとられた。これを決められ、5-13とされた。ブルースは残り時間、必死に攻めたが、追加点がないまま、試合は終了した。


チーム広報コラム(46)
「移行の時間」

 ずいぶんと昔のことですが、私がまだ若かった頃、スイス人の精神医学者のセミナーに出席したことがあります。そこで学んだことに、"TRANSITIONAL TIME(移行の時間)"というものがありました。精神医学の見地からいうと、ある場所から、違う場所へと動いた場合、体は移動しても、心は、移動するのに時間がかかるため、なかなか移動できないということ。たとえば、旅行から家に戻った直後に、家族から、旅行の感想を聞かれても、心はまだ移行中なため、相応しい言葉を見つけることはできないのです。
 今日の試合終了後、負けたチームから先に行われる記者会見の間中、地元九州から集まった、多数の記者の前に座った古賀龍二主将は、寒さで芯から冷え切った体を、小刻みに、震わせ続けていました。これ以上ないほど、劣悪な天候のなかで、懸命に戦いきった結果の惜敗。それでも、ブルースの主将は、凍えた体をかかえながら、一つひとつの質問に対して、手を抜かず、誠実に、答え続けていました。ただ、いつもと少しだけ違っていたのは、質問を投げかけられてから答えを出すまでの長い間(ま)。今日は、いつもと違って、質問を受けたあと、答えるまでに、1分近くの間(ま)を必要としていました。それが、古賀主将に与えられた、とても短い"TRANSITIONAL TIME"。凍えた体をかかえて、散らばった思いを集め、言葉にするには、どうしても必要な、長い間(ま)だったのでしょう。もしかしたら、その姿は、もどかしいほど不器用で愚直。でも、惜敗のあと、一つひとつの質問に、時間をとりながらも、誠実に答えている主将の姿は、今日の負けを、一人で、その肩に背負った勇士のようにも見えました。
 今年、星野仙一監督から元旦に届いた年賀状に書かれていたのは、「まだまだ続く 泣き笑いの人生」という言葉。不器用にしか生きられない者たちは、器用に生きられる人たちには見えないものがたくさん見えるはず。それは、泣き笑いの人生でしょう。不器用だけれど誠実な主将をみんなで支えながら、今シーズン最後の笛が吹かれる瞬間まで、心を寄り添わせて、泣いたり、笑ったりしながら、戦い続けていきたいと願います。

藤井雄一郎監督コメント
「天候が悪く、自分たちのペースになりませんでした。これからの2試合、死ぬ気でやりたいと思います」

古賀龍二キャプテンコメント
「自分たちのミスで、取りきれませんでした。今週、修正して、次の試合に臨みます」

ブルースチーム広報
野口眞弓
↑ページの先頭へ戻る
個人情報の取り扱い