
2007/2008トップリーグ 第5節 [ 試合結果 ]
2007年12月1日(土)KICK OFF 12:00 東京・秩父宮ラグビー場
福岡サニックス ブルース vs 日本IBMビッグブルー 12:23(前半12:5)
(試合メンバー)
1.杉浦敬宏 2.松園正隆 3.上田栄太 4.鄭 智弘 5.伊達 肇 6.西端 要 7.大庭正裕 8.ディオン・ミュア 9.籔本貴久 10.アマシオ・ヴァレンス 11.永留健吾 12.松尾博文 13.崔 基俊 14.大庭照光 15.古賀龍二 16.加古川雅嗣 17.山際明信 18.イシトロ・マカ 19.渡辺正善 20.鬼束竜太 21.沼田一樹 22.ピラ・フィフィタ
(試合経過)
前半、キックオフはブルース。4分、ブルースが攻撃を仕掛けるが、ラックのボールをターンオーバーされ、これを繋がれ先制のトライを許してしまった(0-5)。直後の5分、相手陣ゴール前のラックから、相手はタッチキックで挽回しようとするが、猛プレッシャーをかけ、FL西端がキックをチャージ。こぼれたボールをLO伊達が押さえてトライ(7-5)。9分には、ゴール前のラインアウトからモールを押し込みLO鄭がトライ(12-5)。この後も再三、ブルースは攻撃を仕掛けるが、途中でミスをしてしまい、得点にはならなかった。このまま前半終了。後半開始直後から、相手の反撃を受けた。3分、ゴール前のラックから近場を攻められ、トライを奪われた(12-12)。この後も相手の攻撃は続き、自陣で反則を取られ、PKで逆点された(12-15)。18分にもトライを決められた(12-20)。28分にはPKで12-23とされた。ブルースは反撃に出るが、もう一歩のところで反則を取られ得点できず、このまま試合は終了した。
羽田空港へ向かうバスに乗り込む前、ブルースの選手たちが話してくれたこと。西端要選手は、「今日の試合は、前半を勝って折り返しただけに、逆に、後半、気持が焦ってしまいました」。松尾博文選手は、「どこか、かみ合っていませんでした」。籔本貴久選手は、「自滅だったと思います」。怒りとか、悔いとか、それぞれの思いを抱えながら、バスに揺られ、飛行機に乗り、福岡空港に着いたときには、「いつまでも落ち込んでいないように、切り替えていきます。熊本では、必ず勝ちます」という元気な言葉が、届くようになりました。大概、心は、直線ではなく、ジグザグ模様を描きます。そして、心をジグザグさせながら、突き詰めていくことで、いまの状況をしっかりと乗り越えた一人ひとりの成長した姿を、熊本では見せてもらえるのだと信じています。
記者会見を終え、部屋から出ようとしたとき、テレビ画面に映る三菱重工相模原ダイナボアーズのファンの姿が目に留まりました。ファンというものは、本当にあり難いもの。いい時ばかりではなく、悪い時も、大きな声で応援し、チームと一緒に歩んでくれるものなのでしょう。ブルースも同じです。「負けたら、帰ってこんでいいよ」という厳しい言葉を投げかけながら、いつでも、地元のファンは、ブルースの勝利と無事を祈りながら、遠征に送り出してくれています。もちろん、スポーツは勝つことがすべて。それは、スポーツというものが持つ一つの真実。でも、その一方で、ファンの気持を無視していたら、いくら強くなっても、スポーツの生命線である「気運」を高めることはできないでしょう。だからこそ、「道」の途中で、懸命にもがきながらも、その傍らで、一緒に歩んでくれているファンの存在に気づくべきなのだと思います。「道」の途中にあるときは、誰であっても多少の苦労は付き物。でも、もし、自分たちだけの力で、戦っている、と思っているとすれば、それは、とんだ勘違いだということになるでしょう。そういうチームには、決してなってはならない。いま、この時、誰に支えられているかに、きちんと気づいて、もう一度、立ち上がっていきたいと心から願います。
2週間前の宮崎。長くお世話になっている野球日本代表の星野仙一監督と福田功スコアラーにご挨拶に伺いました。宮崎市内のホテルまで車で送ってくれたブルース宣伝担当の向井も一緒。彼にとっては初対面である星野監督のオーラの強さに、監督の前に座り、少々、緊張した表情を見せていました。すでに「ラグビーマガジン」に掲載されたとおり、星野監督からの助言は単純で、「とにかく勝て、ということ。どんな勝ち方でもいいから勝っていくことが大切」ということでした。何年も前に、阪神タイガースの監督に就任したばかりのときも、そういえば、ご自分のチームに対して同じことを繰り返し仰っていたと思い出しました。必ず勝たなければならない、というプレッシャーは、とくに、敗戦のあと、その勢いを増すでしょう。そのプレッシャーを、選手たちが、どう乗り越えて、次の熊本でのNEC戦に臨めるか。そこに、すべてがかかっているでしょう。
古賀龍二キャプテンコメント
「前半は、相手の待つディフェンスに、後半は、相手の前に出るプレッシャーに対応するのが遅れて、後手にまわってしまいました。今日の試合は、後半の出だしの悪さがすべてでした」
藤井雄一郎監督コメント
「前半、リードしながらも、そのあとに続く攻撃で、思うようにポイントを重ねられなかったことが大きかった。今日から、次の試合に向けて、きっちりと切り替えていきます」