福岡サニックスブルース

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「平常心と集中力」

トップリーグ第3節
2006年9月17日(日)KICK OFF 18:00     愛知・瑞穂公園ラグビー場
福岡サニックス ブルース vs トヨタ自動車 ヴェルブリッツ 24:48(前半 10:31)

(試合メンバー)
1.杉浦敬宏 2.加古川雅嗣 3.上田栄太 4.渡辺正善 5.伊達 肇 6.ハレ・マキリ 7.大庭正裕 8.イシトロ・マカ 9.鬼束竜太 10.金川禎臣 11.永留健吾 12.菅藤 友 13.堀田雄三 14.大庭照光 15.古賀龍二 16.安岡忠和 17.篠原光弘 18.乾武志 19.籔本貴久 20.沼田一樹 21.アマシオ・ヴァレンス 22.ピラ・フィフィタ

(試合経過)
 試合開始直後の1分、キックオフからトヨタ自動車が反則を犯し、ブルースはPGを選択。FB古賀がきっちり決め、先制点を奪った(3‐0)。しかし、5分、トヨタ自動車の連続攻撃から、ゴール前まで攻め込まれると、最後はラックサイドをHOに突破されトライを奪われた(3‐7)。その後、12分、16分にもトヨタ自動車にトライを決められ、リードを広げられた(3‐17)。差を縮めたいブルースは、20分、ハーフウェイ付近の連続攻撃から、右に展開。FB古賀からSO金川にパスが繋がると、SO金川が相手DFの空いたところに走りこみ、大きくゲイン。フォローしていたFLマキリにパスが繋がりトライを奪った(10‐17)。しかし、その直後の24分、トヨタ自動車にトライを決められると(10‐24)、前半終了間際にもトライを奪われて、10‐31で前半を終了した。後半開始3分、トヨタ自動車にトライを決められると(10‐38)、13分にもトライを奪われ、リードを広げられた(10‐45)。その後、トヨタ自動車に攻められるも、粘り強いDFで得点を許さない。33分に、トヨタ自動車にPGを決められ得点を許した(10‐48)。その直後の34分、相手陣で、トヨタ自動車がバックスに展開したところを、後半途中から入ったCTBヴァレンスがインターセプト。そのまま走りきりトライを奪った(17‐48)。ブルースは、その後も攻め続け、終了間際にLO伊達がトライを決め、24‐48で試合は終了した。

チーム広報コラム(4)
「平常心と集中力」
松園正隆(まつぞの・まさたか)選手(32歳) HO
172㎝。102kg。

(略歴)佐賀工業高校→日本体育大学→サニックス(1996年)
(代表歴)九州代表
(紹介)サニックスに入社後、数回ニュージーランドに留学しラグビーの技を磨いた。その甲斐あってか、ラグビーは勿論、英語の腕も上げた。外国人選手とコミュニケーションをとりたいときには、借り出されることもしばしば。普段は、無口に思われがちだが、結構、喋り好き。しかし、練習中は背中で語る。よく見ると「シュレック」に似ている!?

 9月16日、名古屋ドームで、41歳の山本昌投手(中日ドラゴンズ)が、ノーヒットノーランを達成しました。(私事ながら)友人の一人として、お祝いの言葉を伝えると、偉大な記録であるにもかかわらず、まるで、風に背中を押してもらっただけ、とでも言うように、こちらの健康を気遣いながら、柔らかな微笑みを見せてくれました。その投球は、まるで、その人柄そのもので、「平常心」を失った投球は、一つもありませんでした。つくづく、「チーム」というものは、集中力みなぎる若手と、平常心を失わないベテランが支え合って、ホンモノの強さを身につけていくものだと感じます。
 昨シーズン、同じ相手と戦ったときと比べ、大きく点差を詰めたとはいえ、前半に突き放されたことが最後まで響いてしまった9月17日のトヨタ戦。試合終了後、今シーズンから、スクラムコーチ兼任となった、松園正隆選手(32歳)に、試合の印象を尋ねると、「試合序盤、接点の絡みが足りなかった。もっと、絡んでいけてたら、前に上がれて、ボールを止められたと思います」という返答。それは、この日、選手としてではなく、コーチとしてグランドに立った松園選手の、客観的な試合分析でした。コーチ兼任のベテラン選手として、なにを心がけて、選手と共にグランドに立っているのだろうか、という点については……。「若いやつが声を出していくことが大切だと思っています。自分たちが、チームを引っ張らなければ、という気持を持ってほしいんです。そこに、遠慮があってはならないし、間違うことを恐れてはいけない。間違ったとしても、それで成長することが大事です」。
 この日、松園選手に代わって先発出場し、スローワーをつとめた加古川雅嗣選手(27歳・HO)は、「今日の負けは、最初がすべて。ただ、収穫もありました。ラインアウトの獲得率も上がったと思います。それは、自信になりました」とコメント。若手、ベテラン、出場した者、出場できなかった者。これから2週間、それぞれが、それぞれの思いを、互いにぶつけ合い、負けの理由を、逃げずに、突き詰めていければ、次は、勝てる具体的根拠を、しっかり握って、戦っていけるのではないでしょうか。そのためには、ベテランの冷静さと、若手の情熱が一つになること。もし、ブルースとトヨタとの間に、あと一歩の集中力という差があったとすれば、それは、チームが心を一つにしていくことで、解消されていくはずです。
 ピッチ上で、屈辱を味わわされた、チームにとって、忘れられない2006年9月17日。人として負けていなかったブルースの選手一人ひとりが、その屈辱を忘れずに、どうやって、それを乗り越え、ピッチ上で、相手に返していってくれるのか。これからの試合を、楽しみにしたいと思います。

ブルースチーム広報
野口眞弓
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