
22007/2008トップリーグ 第3節 [ 試合結果 ]
2007年11月10日(土)KICK OFF 19:00 東京・秩父宮ラグビー場
福岡サニックス ブルース vs 東芝 ブレイブルーパス 12:28(前半0:21)
(試合メンバー)
1.杉浦敬宏 2.松園正隆 3.上田栄太 4.渡辺正善 5.伊達 肇 6.鄭 智弘 7.大庭正裕 8.ディオン・ミュア 9.籔本貴久 10.沼田一樹 11.永留健吾 12.松尾博文 13.崔 基俊 14.ピラ・フィフィタ 15.古賀龍二 16.加古川雅嗣 17.山際明信 18.イシトロ・マカ 19.ハレ・マキリ 20.西端 要 21.小野晃征 22.堀田雄三
(試合経過)
ブルースのキックオフで試合開始。開始直後から東芝の攻撃が続き、6分、9分と連続してトライを奪われた(0-14)。さらに東芝の攻撃は続くが、ここでブルースはDFで粘りを見せた。その激しい攻防のなか、34分に、3本目のトライを許した(0-21)。後半に入り、ブルースは反撃に出た。8分、ゴール前のラインアウトをキャッチしモールを形成すると、これを執拗に押し込み、トライを奪った(5-21)。さらにブルースの攻撃は続き、ゴール前まで攻め込むが、得点にならない。21分、後半途中からNO8に入ったマカがFKから素早く攻め前進。ラックを連取し左に展開。CTB崔がDFの隙間に走りこみ、DFラインを突破し、そのままゴールに飛び込んでトライ(12-21)。勢いに乗るブルースは攻撃を続けた。しかし、30分、マカがシンビンを宣告され、14人で戦うことになる。ブルースは一人少ない状況でも積極的に攻撃しかけたが、なかなか得点を奪うことができない。逆にゴール前まで攻め込まれるが、ここでもDFで粘りを見せた。しかし、ついに、39分、東芝にモールを押し込まれトライを奪われた(12-28)。ここで、試合は終了した。
しばらく前、言語学に通じている中国人の知人と話しているなかで、「ガッカリしている時間はない」という日本語を中国語(北京語)に翻訳してみたところ、首を捻ったまま、彼女は、考え込んでしまいました。説明によると、「文型としては完璧で、正しいのだけれど、中国人の発想のなかに、ガッカリしている時間はない、というようなものがありません。だから、この文を言っても、中国人には意味がわからないでしょう。一番近い表現は、二度と負けはしない、という前向きな表現のような気がします」ということ。たとえば、中国語は直線的で、日本語は曲線的……。小さな川を渡るとき、中国語は、迷わずに飛び越えるし、日本語は、慎重に梯子をかけてから渡る……。言語の特徴を説明しようとすると、いろいろな表現方法がありますが、言葉とメンタリティというのは、密接にかかわり合っているのだと、また、痛感しました。東芝戦。試合後の記者会見で、「私自身の前半のミスがなければ、勝てた試合でした」と、古賀キャプテンは、俯くこともなく、しっかりと前を向いて、明言しました。冷たく激しい雨のなか、ブルースが見せた後半の戦いぶりは、まさに見事。だからこそ、藤井監督と古賀キャプテンが記者会見場から出るとき、健闘を称える大きな拍手が自然と沸きあがりました。負けたチームだというのに、それは、珍しい光景。それほどに、心の琴線に触れる戦いぶりをしたのだと思います。
先日のトップリーグ2戦目の大敗のあとだからこそ、その嫌な流れを断ち切るという意味で、今日の試合は、とてつもなく重要なものでした。惜敗したとはいえ、今日の試合、ピッチ上で、選手たちが得た「自信」は、掛け替えのないもの。その「自信」が、間違いなく、「いい流れ」をもたらしました。あとは、何事にも惑わされることなく、「二度と負けはしない」と、しっかり、前を向くだけでしょう。
選手たちの実力が、結果に繋がるまで、「辛抱」と「我慢」の時間が流れるかもしれません。努力が結実するまでには、 ときに、"本当"を知らないがゆえの不用意な言葉に痛みを感じることもあるでしょう。しかし、それは、結実するまでに、つらいけれど、通らなければならない道のような気がします。いま、痛みを感じるからこそ、結実したときの幸せは、それだけ、大きいのではないでしょうか。
今日、「二度と負けない」と宣言し、何事にも惑わされず、心とらわれず、真っ直ぐ前だけを向いて、次の一歩を大きく、大きく、踏み出していきたいと願います。
藤井雄一郎監督コメント
「ゲーム序盤に、立て続けに、相手にとられたのが、痛かったです。最初のミスが、最後まで響いた。そういう試合だったと思います。選手は、よくやりました」
古賀龍二キャプテンコメント
「自分自身のミスで負けました。それがなければ、プランどおりに進められて、勝てていました。接点で負けていなかった。モールも、あれだけ押すことができた。強い相手でも、チャレンジできるようになった。今年は、これからも、一試合、一試合、やり抜くつもりです。もちろん、細かなミスは出るかもしれない。でも、そのときには、修正していこうと、そう考えています。ゴール前のミスが出てしまいましたが、今日の試合でも、後半は、ほとんど敵陣で戦うことができました」