福岡サニックスブルース

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声の解き放つ力/対 三洋電機(オープン戦)

秋オープン戦 第8戦 [ 試合結果 ]
2007年10月6日(土)KICK OFF 12:00     群馬・三洋電機ワイルドナイツグラウンド
福岡サニックス ブルース vs 三洋電機ワイルドナイツ 28:47(前半 7:28)

(試合経過)
 三洋電機のキックオフで試合開始。開始早々、1分、6分に2トライを奪われてしまった(0-14)。反撃にでたブルースは、12分、ゴール前ラインアウトをFWが執拗に押し込みトライ(7-14)。この後もブルースは攻撃を続けるがトライにはならない。逆に、三洋電機は少ないチャンスを得点にし、22分、37分にトライを重ねた(7-28)。後半、ブルースはゴール前まで攻め込むがゴールラインを超えることはできない。8分にトライを許したあと(7-35)、ブルースはふたたび反撃に出た。12分、中央付近のラックからタイミングよく出たボールを左に展開。BKが相手DFラインを突破、キレのいいトライを返した(14-35)。ブルースの攻撃は続く。21分には、FW、BKがパスを繋ぎ、右隅にトライ(21-33)。32分に、トライを返されるが(21-40)、35分、ブルースはBKがスピードで相手を抜き去りトライ(28-40)。この後もブルースは諦めずに攻撃を続けるが、38分にふたたびトライを奪われ(28-47)、そこで試合終了。

チーム広報コラム(35)
「声の解き放つ力」

 しばらく前に、テレビを見ていると、ある女性が、至近距離に座る、少人数の出席者を前にし、大ホールでマイク無しの演説でもしているような声の大きさで、なにかを訴えかけている姿を目にしました。数日前は、やはり、小さなテーブルを囲む、少人数の会食の席で、大演説でもしているかのように、大きな声で話しているイギリス人を目撃……。(そのイギリス人は、じつは、私の友人ですが)そんな声では、せっかく、大切なことを力説したとしても、誰にも、上手くメッセージは伝わらないのに、と残念に思いながら、そばで聞いていました。自分が、メッセージを伝えたい相手が、一人なのか、少人数なのか、大人数なのかによって、あるいは、その相手との距離がどのぐらいあるかによって、声の高低や、ボリュームを調節しなければ、上手くメッセージを伝えることはできないと、以前、尊敬する演出家に教えられました。声というのは不思議なものです。声の質やトーンや、大きさによって、こちらの気持が相手に上手く伝わったり、伝わらなかったりするもの。そういう細かな点を無視していては、いくら大きな声でがなりたてても、反対に、いくら小さな声で囁いても、伝えたい言葉は、相手に届かずに、宙に浮いたままで虚しく消えてしまいます。コミュニケーションで声の出し方というものは、とても大切なものなのです。
 10月6日。「秋晴れ」という言葉が相応しい晴天のなか、群馬県太田市のグラウンドで行われた、三洋電機とのプレシーズンマッチ。負けはしたものの、ブルースの「声」は、強敵を相手にして、躍動感に溢れていました。昨年までとは違う、強敵を相手にしての「手応え」を、チームの誰もが感じたはず……。
 グラウンド最寄り駅まで向かう満員の車内で、周囲の人たちに、ふと目をやると、喜びや悲しみや、心を捉えて離さない、いろいろな思いを抱えた人たちが、いま、この時、同じ場所に居合わせている不思議を感じました。そして、喜びの日には気づかないけれど、悲しみを抱えると、いつの間にか、「声」は、その体と一緒に、小さく縮こまるのだ、と。三洋電機・太田グラウンドに着き、ブルースの躍動感にあふれる声が耳に入ると、いつの間にか、小さく縮こまっていた心と体が、その声で解き放たれるのを感じました。スポーツというのは、たとえば、音楽がそうであるのと同じように、そんな不思議な力を持つもの。ブルースの声が、もっともっと躍動感にあふれて、その声が、周りの一人ひとりに、きちんと届くように……。そして、ブルースの声が、一人でも、誰かの縮こまった体と心を解き放つことができたなら。この時代に生き、存在している私たちは、そんな責任も、負っているのではないでしょうか。トップリーグ開幕までの大切な日々。チームとして、気負わず、てらわず、日々、なすべきことをなし、戦う準備を完璧に整えたら、開幕の日には、躍動感にあふれる、ブルースの「声」が博多の森のピッチ上で、力強く響き渡るでしょう。
 ブルースは、これで、一連のプレシーズンマッチを完了しました。昨日、群馬県からそのまま愛知県に入り、今日から、トヨタとの合同練習。10月18日には、地元・宗像市の方々が、今年は、ファンの方々の参加も募って、毎年恒例の、ブルース激励会を開いてくださいます。地元の方々の応援の声は、ブルースの力。間もなく、トップリーグ開幕です!

上田栄太選手コメント
「立ち上がりが、自分自身も含めて悪かったです。ただ、今回は、昨年までと違って、コンタクトでも、大きな差を感じませんでした。それは、自分たちの力が付いてきたからだと思います。油断が、なによりも避けなければいけないこと。初心に帰って、トップリーグは頑張ります」

藤井雄一郎監督コメント
「三洋電機は強かったというのが印象です。こちらも、しっかり繋いでアタックしていましたが、相手の強いディフェンスに阻まれて、なかなか、トライをさせてもらえませんでした。反省としては、今回も、試合の入りです。試合というのは、気持によって動くもの。ちょっとした気持の緩みが大きな影響を与えてしまいます。だからこそ、80分間、集中力を保つことが肝心でしょう。おかげさまで、試合でケガ人を出すことなく、プレシーズンを完了することができました。これは、幸運であったのと同時に、選手たちの体ができてきた証明だと思っています。このまま、好調を維持して、開幕戦は、トップギアで行きます!」

ブルースチーム広報
野口眞弓
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