福岡サニックスブルース

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全体を見渡せる場所

秋オープン戦 第4戦(佐世保ラグビーフェスティバル) [ 試合結果 ]
2007年9月17日(月)KICK OFF 14:00     長崎・佐世保市総合グラウンド陸上競技場
福岡サニックス ブルース vs 三菱重工長崎 33:8(前半12:8)

(試合メンバー)
1.山際明信 2.安岡忠和 3.シミ・タイトコ・ファレ 4.星野幸喜 5.西浦啓三 6.古本修一郎 7.大庭正裕 8.濱里周作 9.徳永 剛 10.天本俊輔 11.菅 剛 12.金川禎臣 13.野々村茂朗 14.藤原 旭 15.堀田雄三

(試合経過)
 台風のため、試合開始が10分ほど遅れてキックオフとなった。開始から、ブルースは攻め立てた。2分、ゴール前のラインアウトからモールを押し込み、FL古本がトライ(7-0)。その後もブルースは攻撃を続けた。得点になったのは20分、FL大庭(正)がラックからDFの隙に飛び込みトライ(12-0)。24分、長崎にゴール前まで攻め込まれ、FWにトライを返された(12-5)。さらに、33分にはPGを決められ、12-8と追い上げられた。ブルースは反撃に出るが、得点を奪うことができないままハーフタイム。後半も開始から、ブルースは攻撃を仕掛けた。5分、ゴール前でできたラックから、後半からSHにまわった天本がボールを持ち出し、相手DFを引きつけてパス。HO安岡に繋がりトライ(19-8)。ブルースは攻撃の手を緩めなかった。しかし、反則を取られて連続攻撃ができない。32分、ようやくリズムよく攻撃が繋がった。PKを得ると素早く攻め、後半からCTBに入った堀田が抜け出し、相手のタックルを受けながらも、腰の強さでタックルを振り切りそのままトライ(24-8)。39分にも、同じくPKから素早くBKに展開。WTB藤原が切れのあるステップで相手をかわしトライ(33-8)。ここで試合終了。

チーム広報コラム(31)
「全体を見渡せる場所」

 先日、「トスカ」というプッチーニのオペラを観に行きました。そのドラマチックで悲劇的な最後のシーンは、ローマ市街を見渡せる屋上。ローマには、仕事で、何度か訪れたことがあって、本当に好きな町の一つですが、そのオペラを見ながら、以前、滞在するホテルの屋上から見渡したローマ市街の風景を思い出しました。しばらく前に、初めて、中国の上海に滞在したときも、吉野家(上海)に隣接するホテル上階で、食事をしながら、中国各地からの観光客で賑わう上海の町を見渡しました。そこで気づいたのは、大陸に生きる、中国の人たちの圧倒的なダイナミズム。上海の中心部を行き交う、中国の人たちは、整然と一方向には決して歩いていません。彼らは、各人が、物凄い勢いで、言ってみれば、好き勝手な方向に歩を進めていきます。その力強さは、おそらく、島国に住む私たちが持ち合わせていないもの。まさに、大陸的なダイナミズムでしょう。普段、町の中を歩いているとわからないことでも、場所を移動して、全体を見渡せる場所から、別なアングルで眺めるときに、気づけることはたくさんあります。
 今日の試合を振り返って、ゲームキャプテンの大庭正裕選手はこう話しました。
「とにかく、今日の試合は、悪天候だったとはいえ、ミスが多すぎました。レフリングの問題にも苦しめられました。若い選手中心のメンバーのなかで、なかなか、自分から、悪い状態を打開していけなかった……。試合前には、ゲームキャプテンとして、シンプルに、そして、接点は激しく、と話しましたが、振り返ってみると、コミュニケーションが上手くいかなかったことで、ゲームメイクの点でも、修正という点でも、事態を改善できなかったのだと思います。それは、私自身の責任。個人としては、前に出るタックルが何本か決められました。でも、まだ、80分間通してはできなかった。それが今日の反省です」
 オープン戦は、本番へのシミュレーションという側面もあるのでしょう。つまり、トップリーグの本番で、同じような問題が起こったときに、どのように対処していくか、いまは、その準備期間なのです。目の前にある一つひとつの問題を、集中して、一つひとつ解決しながら、反面、そこには執着せず、あくまでも全体を見渡しながら、得るべき勝利を着実に得ていく。それは、繰り返し、いつも思うのですが、忘れてはならない、大切な二つの姿勢のように思えます。

ブルースチーム広報
野口眞弓
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