
トップリーグ第1節
2006年9月2日(土) 福岡・グローバルアリーナ
福岡サニックス ブルース vs リコー ブラックラムズ 10:16(前半 10:6)
(試合メンバー)
1.杉浦敬宏 2.松園正隆 3.上田栄太 4.渡辺正善 5.伊達 肇 6.ハレ・マキリ 7.大庭正裕 8.西端 要 9.鬼束竜太 10.松尾博文 11.堀田雄三 12.菅藤 友 13.アマシオ・ヴァレンス 14.大庭照光 15.古賀龍二 16.安岡忠和 17.篠原光弘 18.イシトロ・マカ 19.西浦啓三 20.徳永 剛 21.永留健吾 22.ピラ・フィフィタ
(試合経過)
試合開始から、キックを有効に使って相手陣に攻め込むブルースは、6分、PGをFB古賀が決めて先制した(3‐0)。しかし、15分、リコーにPGを決められ同点とされた(3‐3)。その後、24分、ブルースは相手陣に攻め込むと、ゴール前のスクラムから左に展開。ラックから連続攻撃を展開し、最後はCTBヴァレンス、FB古賀、WTB堀田とパスが繋がり、WTB堀田が相手のタックルを振り切りトライを奪った(10‐3)。しかし、その直後のキックオフから、リコーに攻め込まれると、ブルースはラックで反則を取られる。リコーはPGを選択し、リコーSOがきっちりと決めた(10‐6)。その後、リコーに攻められるも、ブルースは粘り強いDFで得点を許さない。前半終了間際、ブルースは相手の反則からPGを選択。惜しくも決まらず前半を終了した(10‐6)。後半開始早々、リコーに攻め込まれたブルースは、3分、自陣ゴール前のラインアウトからモールを押し込まれ、相手NO8にサイドを突破され、逆転のトライを奪われた(10‐11)。その後、再三、ブルースも相手陣に攻め込むが、ミスで得点には至らない。そして、終了間際にリコーにトライを奪われて(10‐16)、ノーサイド。
8月28日17時~。玄海。ブルース・ファンクラブ会長である森重隆さん(54歳。新日鉄釜石の主将、監督として、日本選手権7連覇を導いた)をお迎えし、講演会を行いました。対象は、ブルース選手。忙しい森会長に無理をお願いしての、貴重なひと時でした。教えていただいたのは、ラグビー選手が、技術以前に、忘れてはならない、人間としての基本。とくに、「大切なのは、他の誰でもない、自分自身の芯を見つけるということ。それは、1週間あれば、充分できることです」というお話は印象的でした。森会長の言葉を聞き、私自身が、芯を見つけるとはどういうことなのだろう、と思考するなかで、それは、自分自身の周りに起きてくる一つひとつの出来事に、一喜一憂するのではなく、その出来事を鏡として、自分自身の本当の姿に気づくことなのだろうと思い至りました。
惜敗したリコー戦の翌日、ブルース副将の西端要選手が、リコー戦のこと、来るべきワールド戦のことなどについて、話してくれました。「ディフェンスは、ひたすら下に入って、機能していたと思います。ただ、概して、試合中、バタバタしていて、いつものことが、10回中7回しかできませんでした。負けたからこそ、今、チームでまとまらなければなりません。だから、ノーサイド後、すぐに、みんなを集めて、円陣を組みました。フォワードとしても、8人全員が同じように考えなければならないと思っています」。
どんな局面でも、どんな相手でも、負けずに、突進していく西端要選手は、まさに、ブルースの「元気印」。彼がピッチ上で走ると、風が起こって、試合の流れが変わるのは、その強くて、負けない気持ゆえなのでしょう。「地元でのリコー戦は、本当にたくさんのファンの人が応援に駆けつけてくれました。その期待に応えられなかったのは、悲しかった。でも、次、もう一度、博多でのチャンスがある。そのチャンスを、どうしても、生かさなければと、今はそればかり思っています」。チームの一人ひとりが、自分自身の「芯」を見つけ、ブルースのカナメが元気にピッチ上で跳ねるとき、ブルースは、敗戦の呪縛から解き放たれて、一気に輝き始めるでしょう。
話の最後で、西端要選手が教えてくれたことが一つ。
「今日、クラブハウスに寄ったら、試合の翌日なのに、イシトロ(・マカ)と、ピラ(・フィフィタ)がトコ(シミ・タイトコ・ファレ)と一緒に、フィットネスをやっていて驚きました。黙々と、走って、寝て、起きて、走る、という繰り返しです」
風が吹き始めるのは、もうすぐ。