福岡サニックスブルース

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横浜と先取の気質

 昔から、暖かな季節に、横浜まで、東急東横線に乗っていくのが好きでした。いまは、湘南新宿ラインという優れものが現れて、急ぐときは、都心と横浜をスピーディに結ぶ、その電車に乗りますが、時間があれば、東急東横線に揺られて、ゆっくりと、変わり行く風景を楽しみながら、横浜まで時間をかけて行きたいと思います。YC&ACまで、山手駅から行く道も、横浜らしい坂道。たとえば、神戸とか、長崎とか、海の近くで、早くから異国の文化に触れた町には、同じ匂いがするような気がします。海の大きさが与えてくれる開放感もあるでしょう。でも、それ以上に、横浜へ来る度に、「先取の気質」のような強さを感じてきました。いまある自分に留まらず、世界へ出ていけるのだと、そんな勇気まで与えてくれる町のような気がしてなりません。
 先日、「モーツァルト」の名前が付いた喫茶店に座ると、目の前に、プラハのイメージ画が飾られていました。プラハの絵がモーツァルトという名前の喫茶店に飾られている意味。それは、おそらく、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの価値を最初に見出したのが、彼が生まれたオーストリアのザルツブルクでも、定住したウィーンでもなく、当時、オーストリア領だったボヘミア(プラハ)の人たちだったからでしょう。「フィガロの結婚」も「ドン・ジョヴァンニ」も、モーツァルトの故郷ではなく、プラハでまず、大ヒットとなりました。人の気持も、人の価値も、近くにいるからわかるものではありません。あるときは、近すぎてわからないということもあるでしょう。新しい価値は、いつの時代も、世の中の物差しには合わないはず。それは、強い心を持って、新しいことを取り入れていこうとする者だけが理解できるものでしょう。

 ブルースは、人の心の琴線に触れて、勇気を与えることができるチームです。言い換えれば、「先取の気質」こそが、ブルースの特権。既成概念にしがみついて、何度、タイトルをとったとしても、その努力に敬意を払いながらも、それが、この、閉塞感の募る、いまの時代にどういうメッセージが送れるのだろうか、と思います。最初は、人に理解されなくても、恐れずに、既成概念から外に出ていくこと。それが、ブルースに課せられた使命ではないか……横浜で、そんな思いを持ちました。海へと、外へ出ていけば、広い世界が約束されています。

(YC&AC試合結果)
1回戦 ブルース vs 法政大学   24:26(前半12:19)
コンソレーショントーナメント1回戦 ブルース vs タマリバ   10:19(前半5:5)

(試合メンバー)
1.古賀龍二 2.ピラ・フィフィタ 3.渡辺正善 4.金川禎臣 5.沼田一樹 6.堀田雄三 7.菅藤 友 8.乾 武志 9.アマシオ・ヴァレンス 10.大庭照光 11.永留健吾 12.菅 剛

(乾 武志選手コメント)
「以前は、コンディションに問題が生じると、すぐに治療に頼っていました。でも、今は、ギリギリのところまで、自分を追い込んで、ストレッチを行い、自分の力で治していこうという姿勢を維持できています。今シーズンは、一日一日に精一杯取り組んでいるので、とても充実感があります。オープン戦から飛ばしていきます。今日の試合は、流れを上手くつかめないままに負けてしまいました。どこかで、油断もあったと思います」  

ブルースチーム広報
野口眞弓
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