福岡サニックスブルース

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自分の歩幅~開幕戦勝利~

トップリーグ第1節 [ 試合結果 ]
2010年9月4日(土)KICK OFF 19:00     福岡・レベルファイブスタジアム
福岡サニックス ブルース vs コカ・コーラウエストレッドスパークス 22:17 (前半8:10)

(試合メンバー)
1. 杉浦敬宏 2.加古川雅嗣 3.シン・ドンウォン 4.秋田太朗 5.ハレ・マキリ 6.ジェイク・パリンガタイ 7.西浦啓三 8.菅藤 友 9.原田航路 10.金川禎臣 11.永留健吾 12.小野晃征 13.タファイ・イオアサ 14.濱里周作 15.古賀龍二 16.松園正隆 17.友利玲臣 18.濱里祐介 19.西端 要 20.濱里耕平 21.カーン・ヘスケス 22.藤原 旭

(試合経過)
 コカ・コーラウエストのキックオフで試合は始まった。前半10分、コカ・コーラウエストにPGを決められ、先制を許した(0-3)。直後のキックオフ、ブルースはボールを確保しアタックを仕掛けると、敵陣10m付近のラックから左に展開。CTB小野から前のスペースが空いているFLパリンガタイへのロングパスが繋がり大きくゲインすると、パリンガタイが残っていた相手DFを引きつけてWTB永留にパスを繋いだ。パスを受けた永留がそのままインゴール左隅に飛び込みトライを決め、逆転した(5-3)。しかし、21分にコカ・コーラウエストにトライを決められ、ふたたび、逆転を許した(5-10)。なんとか差を縮めたいブルースは、35分にSO金川がPGを決め、このまま8-10で前半を終了した。後半、ブルースは何度も相手陣に攻め込んだが、ミスで得点には至らない。両チームとも得点が動かないまま、30分を経過したころから、試合は大きく動いた。32分、先にコカ・コーラウエストにトライを奪われ、差を広げられたが(5-17)、ここからブルースの怒濤の反撃が始まった。35分、敵陣22m付近のラックから展開したボールを、途中出場のWTBヘスケスがDFの空いたスペースを突き、一気にゴール前まで持ち込むと、ラックから右に展開。最後は、CTBイオアサが相手タックラー2人を薙ぎ倒しながらインゴール右隅に飛び込み、トライを決め、差を縮めた(15-17)。逆転を狙うブルースは、直後のキックオフからアタックを仕掛けると、敵陣10m付近のラックから右に展開。CTB小野→LO秋田→途中出場のPR松園→WTBヘスケスとパスが繋がると、最後はヘスケスが、相手タックラー2人を次々と薙ぎ倒して、そのままインゴール中央に飛び込みトライをとり、逆転した(22-17)。このまま、22-17で試合は終了した。

チーム広報コラム(106)
「自分の歩幅~開幕戦勝利~」

 開幕戦キックオフ前の緊迫した雰囲気でのスタッフ二人の会話。A:「本人はそう言わないんですけれど、全然眠れないみたいですよ」 B:「そうやろな」 言うまでもなく、この会話に出てくる「本人」とは、藤井雄一郎ブルース監督のこと。監督の眠れない季節が、今年もまた始まりました。この時期、眠れないというのは例年通りのようですが、昨年と少し違う点もありました。苦しい戦いとなった初戦を制したあとも、今年は監督自身が泣くことはなかったということと、感動して泣いたのは観客席のファンの方々だったということ。今回は、楽勝となっていてもおかしくなかった試合での逆転勝利だったにもかかわらず、これだけ多くのファンの方々に感動し、涙していただけたとすれば、それは、最後まで諦めずに粘って、気持ちを切らさなかったブルースの姿を見ていただけたからこそ。試合翌日のツイッターを見ても、感動した、興奮した、テレビの放送で見るのが楽しみだ、というコメントがあふれていて、否が応でも、本当に、来ていただいたみなさんに楽しんでいただけたということが伝わってきました。今季も、そんな温かなファンの方々の温かな思いに支えられて、開幕戦勝利でブルースはシーズンをスタートすることができました。あとは相手を侮ることなく、一試合ずつ、謙遜な思いで臨むのみ……。9月3日、阪神タイガースの矢野捕手が自身の引退会見で、思い出のシーンを尋ねられると、前の球団で初ホームランを打ったとき、監督に手を差し出されたこと、と言って涙を流しました。矢野捕手とは、ずいぶん昔に一度だけ、共通の知人などと一緒に焼肉を食べに行ったことがあるのですが、当時のプロ野球選手にしては珍しく穏やかな様子で、ニコニコしながら肉を焼いてくれたのをよく覚えています。おそらく、そんな「好青年」であるがゆえに、強烈な個性を持つ他の選手の陰に隠れて控え捕手というポジションに甘んじる時期も長く続いたのでしょうが、その後、移籍し、最終的には、「猛虎の要」になったのは、私が言うまでもなく、周知の事実。そして、猛虎の要に至る出発点はきっと、初ホームランを打って、監督に手を差し出してもらったところ、つまり、監督に認めてもらったところだったのでしょう。そこから、矢野選手は、自身に相応しい「歩幅」を選んで進んでいったのではないかと思います。もし、強烈な個性を持つ他の捕手と同じ歩幅でいこうとしていれば、ノーヒットノーラン試合で二度もマスクをかぶる捕手にも、ツワモノ揃いの猛虎ファンに愛される捕手にもならなかったのではないでしょうか。「歩幅」は一人ひとり、さまざま。大きな歩幅であっという間に目標に達する選手もいれば、小さな歩幅で着実に目標に達するものもいる。それは十人十色で同じにはなり得ません。だからこそ、一番大切なのは、自分自身に相応しい歩幅を見つけて、その歩幅で着実に進むこと。次の試合は、9月12日、富山で、神戸製鋼と戦います。

藤井雄一郎監督コメント
「たくさんの応援を前にして今日は勝ちたかった。開幕戦は点数があまり入らないとわかっていたので、最終の20分で勝負がつけばいいと思っていました。ヘスケスは、相手の疲労したタイミングで投入する予定でした。それで、藤原との両ウイングを入れました。期待通りです。開幕戦はどうしても綺麗にいかず、こういうラグビーになる。だから、泥臭く戦うことを選手たちには指示していました。沖縄出身の4人が全員出場したことについては、同じ九州のチームとして、沖縄にもっとラグビーが広まればいいと思っていますし、彼らが、その良い目標になってくれればいいと願っています」

菅藤 友キャプテンコメント
「一点差でも勝てばいいと思っていました。後半最後の5分、チームがまとまってトライがとれました。開幕戦は華麗にプレイするというのではなく、泥臭くても、80分間諦めないでいこうと思っていました。ウチらしいラグビーをしようとは思いませんでした」

西浦啓三選手コメント
「開幕戦で高ぶる気持はありました。一週間ぐらい前から意識していたと思います。自分に求められているのは、ディフェンス、体をはっていくところ。いろいろな意味で、チーム全員の意識が統一されてきて、ばらついたところがなくなってきました。今回の試合に関しては、勝てたことがすべてです。ディフェンスも機能していました。課題をあえて挙げるとすれば、セットプレイの精度を上げることだと思います」

濱里周作選手コメント
「今回の試合の印象は、よく我慢できたなということ。自分自身ミスが多かったし、前半が終わるまで、ホワンホワンするような、意識が浮いているような緊張感がありました。こんな緊張感は初めての経験でした。後半になってようやく地に足がつくようになりました。後半25分に兄弟3人が揃ったということは、自分たちはまったく意識してなかったし、その点を気づいてもなかったです。ただ、沖縄の高校のときの監督が見に来てくれていて、喜んでくれていたので、周りの人たちは意識していたのだろうと思います」

カーン・ヘスケス選手(MAN OF THE MATCH)コメント
「週のはじめぐらいに、後半から投入される予定だということを監督から聞かされました。シーズンのスタートとしては最高でした。もっともっと勝っていきたいです。自分自身のことはよくわかりませんが、私は背が低いために重心が低い位置にあるということが、日本でプレイしている体格の大きな外国人選手たちとは違うところなのかもしれません」

ブルースチーム広報
野口眞弓
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