福岡サニックスブルース

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レクイエム〈鎮魂歌〉と覚悟~神戸製鋼に圧勝~

夏季オープン戦 第3戦 [ 試合結果 ]
2010年8月14日(土)KICK OFF 18:00     兵庫・神戸製鋼灘浜グラウンド
福岡サニックス ブルース vs 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 54:5 (前半19:0)

(試合経過)
 ブルースのキックオフで試合は始まった。先制したのはブルース。22分、敵陣22m付近のラックから小野が抜け出すと、タックルされながらライン際に走り込んでいた古賀にパスを繋ぎ、古賀がそのままインゴール右隅に飛び込みトライを決めた(5-0)。差を広げたいブルースは、34分、自陣10m付近からカウンターアタックを仕掛け、敵陣ゴール前まで攻め込むと、ラックから大きく左に展開し、最後はパリンガタイがインゴールに走り込み、トライをとった(12-0)。さらにブルースは、直後のキックオフからFWでパスを繋ぎ大きくゲイン。最後は秋田が40mを走りきり、インゴール中央に飛び込みトライを決め、差を広げた。(19-0)。このまま、19-0で前半を終了した。後半、先に得点したのはブルース。開始早々の2分、自陣22m付近の相手ラックをターンオーバーすると、パスを繋ぎ、最後は濱里(耕)が50mを走りきりトライを決めた(26-0)。続く7分には、ペナルティから素早く仕掛け右に展開。ヘスケスが相手DFをハンドオフで交わし、そのままインゴールに走りこんで、トライをとった(31-0)。その後、23分にヴァレンスが、25分にはフィフィタがトライを決め、大きく差を広げた(47-0)。31分に神戸製鋼にトライを奪われたが(47-5)、終了間際の39分にヴァレンスがトライを決め、54-5で試合は終了した。


チーム広報コラム(104)
「レクイエム〈鎮魂歌〉と覚悟~神戸製鋼に圧勝~」

 お盆の真最中に当日移動で行われた8月14日の試合で、ブルースは神戸製鋼に54対5のスコアで圧勝。9月4日に開幕するトップリーグにおけるブルースの躍進が益々、期待されることとなりました。今季注目を集めるだろうブルース戦士の一人が藤原旭選手。いわずと知れた快足ウイング。その旭選手のお母さんが亡くなったのは、ちょうど阿蘇合宿中の8月2日のことでした。そのことを尋ねると……。「母が亡くなって、今回一番感じたのは人の優しさです。チームの人たち、会社関係の人たち、地元の友人たちに本当によくしていただいて、人の繋がりの大切さを感じました。母は最後まで、子どもを守ること、いい家庭をつくることを願ってくれていたと思います。ラグビーのことをあまり言う母ではなかったですが、それでも、大阪での試合には必ず応援に来てくれていたから、とくに大阪ではトライをとりたかった。5年目のシーズン、トライをとるという自分の個性を殺さずに、必要な場面では、安定したプレイを見せていきたいと思っています」。ルーキーイヤーは恐れを知らず、勢いに満ちていたパフォーマンスが、トップリーグの怖さを知ってか、2年目からは、自分よりも他を生かそうとする慎重なプレイが目立つようになりました。時が経つのは早いもので今年は5年目。旭選手にとっても勝負の年となるでしょう。先日のトヨタとのオープン戦でも、フルバックのポジションで期待に応える活躍を見せ、藤井雄一郎監督も、「旭が良くなったことが大きい」と明言していました。ブルースの快足ウイングの成長は、チームにとって、本当に嬉しい出来事。必ずや、今季ブルースを牽引する一人になってくれるでしょう。私事ながら、7月27日に30年以上お世話になった恩師・本田威志氏(愛称=本マネ、享年72歳)が急逝しました。以前にも書かせていただいたことがありますが、中日ドラゴンズをマネージャー、総務、編成の立場から、育み続けたその人から直接教えていただいたことは多すぎて数え切れません。虫の知らせとはあるものらしく、本マネが亡くなられた日は、じつに久しぶりに野球が見たい気がして、テレビでドラゴンズとタイガースの激戦を見ていました。そのとき、ふと用事を思い出して、親しくさせていただいているタイガースのスカウトの方と電話で話したときに、訃報を聞かされました。野心さえ持てば、社長になることさえ充分可能だったのに、最後まで出世の道を選ばなかったこと。一度でもチームが世話になった相手に対しては、その感謝の気持を忘れてはならないと、単独で動くときには、監督交代とともに使わなくなった遠征時のホテルに必ず宿泊していたこと。一ミリでも高卒の選手に寂しい思いをさせてはならないと、選手の前でご自身の出身大学名を決して語ることがなかったこと。チームの一人ひとりにどういう人たちがかかわっているかは、宿泊先ホテルのロビーで、大好きなコーヒーを飲みながら見届けて、管理していたこと。どんな監督との距離もきちんと保ちつつ、監督が次に必要とするものは絶えず用意して手に持っていたこと。些細なことのように思えますが、本マネから教えられたことの一つひとつは、スポーツの組織にはどうしても必要な「良心」そのものでした。そして、親しくかかわった者の一人として、その思いを財産として託された、とそんな自覚も持ちました。今シーズン、旭選手は亡き母の思いを受けて、これまでとは違う覚悟で走るはず……。チームの運命を変えるのは、そういった一人ひとりの新しい覚悟ではないかと思います。次のオープン戦は、8月21日、大阪・近鉄花園ラグビー場第2グラウンドで、近鉄と戦います。間もなく、トップリーグ開幕です。

藤井雄一郎監督コメント
「阿蘇合宿をやって、ディフェンスがよくなりました。今回の試合は、とったより、とられなかったほうがよかったです。大きい相手に最後までよく頑張ったと思います。新人も2名出て、キャプテンが試合開始早々に脳震盪で抜けるなか、よくやったのではないでしょうか。ただ、これはあくまでもオープン戦で、本番は、こうはいかないということもわかっています」

* 夏季オープン戦第2戦の結果
8月9日(月) サニックス玄海グラウンド
福岡サニックス ブルース vs JR九州サンダース 89:12 (前半29:5)

ブルースチーム広報
野口眞弓
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