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鳶(カイト)通信
Press Officer Kite Column

No.165 ディアスポラと、個の力

2013年06月17日(月)

 

春シーズンオープン戦 [ 試合結果 ]
2013年6月15日(土)KICK OFF 13:00 福岡・サニックス玄海グラウンド

福岡サニックス ブルースvs 神戸製鋼コベルコスティーラーズ12:33(前半7:19)

 

(試合経過)

 神戸製鋼のキックオフで試合は始まった。5分、神戸製鋼に先制のトライをとられると(0−7)、8分にもトライをとられ、差を広げられた(0−14)。ブルースは14分、敵陣ゴール前のスクラムで相手の反則からタップキックで素早く仕掛け、ロビンスが個人技で相手DFをかわし、そのままインゴールに飛び込んでトライをとった(7−14)。しかし、16分に神戸製鋼にトライをとられ、ふたたび差を広げられた(7-19)。差を縮めたいブルースは、ボールを動かしアタックを仕掛けたがトライには至らず、このまま7-19で前半を終了。後半、最初にトライしたのは神戸製鋼。18分にトライをとられ(7-26)、31分にもトライをとられて、差を広げられた(7-33)。トライが欲しいブルースは、直後のキックオフからボールを奪い、敵陣22m付近のラックからバックスに展開。ワイドにパスを繋いで、外にいたスレイマンにボールが渡り、相手タックラー2人を振り切り、そのままインゴールに飛び込んでトライを決めた(12-33)。ブルースは、その後もアタックを仕掛けたが、トライには至らずに、12-33で試合は終了した。

 

チーム広報コラム(165)

「ディアスポラと、個の力」

 

 神戸製鋼とのオープン戦が行われたこの日の宗像・サニックス玄海グラウンド。久しぶりの蒸し暑さが戻るなか、ありがたいことに、たくさんのラグビーファンで、練習グラウンドの観客席はいっぱいになりました。グラウンドに車で向かう途中、「クラブハウスにはいま、すごい数のツバメが巣をつくっているんです」と聞いたとおり、試合中であってもお構いなしに、ツバメがグラウンドぎりぎりのところを、全速力で、低く、低く飛んでいました。そのツバメの勢いそのまま、春シーズンは、新人たちが自らの力を全速力で見せる季節。今回の試合は、スコアの示すとおり、強豪チームを相手に完敗でした。ただ、そのなかでも、光るものは見えて、たとえば、弱冠21歳のレバノン人、ダニエル・スレイマンの脚力には、これまでのオープン戦同様、目を見張るものがありました。今季、ブルースがいるところで、ピッチを眺めてみると、スラッと伸びた長い脚に中東らしい顔が、俄然目立つでしょう。レバノンと聞くと、日本にとっては縁遠い国に思えますが、日本に馴染み深い、カルロス・ゴーンも、ブラジル生まれのレバノン人。「ディアスポラ(=離散)」という言葉で表されるように、国の事情で離散してはいても、その後、世界で大活躍しているレバノン人は、カルロス・ゴーンに限らず、たくさんいます。今回の試合後、藤井雄一郎監督は、「今日の試合にも、新人を出しているのですが、もう少し、勝ちに拘る姿勢が欲しかった。いいプレイは随所にあります。ただ、技術的な部分より、勝つという文化を、新人選手たちにはとくに、身につけてもらわなければなりません。その意味で、今日の試合はあまりよくなかった」と話しました。レバノンの文化が、「国にも何ものにも頼るものはなく、頼りとすべきは自分自身のみ」というものであるとすれば、そこから組織が学べるものもあるのかもしれません。誰がどうであろうとも、自分自身は、日々の出来事のなかで、何を語って、どの道を歩むのか。チームスポーツであっても、まず、良質な「個」が築かれていくこと。それが、勝利への第一歩でしょう。

 

福岡サニックス ブルース チーム広報
野口眞弓