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鳶(カイト)通信
Press Officer Kite Column

No.122 セブンズフェスティバルと震災後の価値観

2011年05月31日(火)

☆ 春シーズンオープン戦(春の九州ダービ)

2011年5月28日(土)KICK OFF 12:00 福岡・サニックス玄海グラウンド
福岡サニックス ブルース vs 九州電力キューデンヴォルテクス 14:45 (前半7:19)

 

☆ Sevens Festival 2011
2011年5月29日(日) 東京・秩父宮ラグビー場
・1回戦 福岡サニックスブルース vs NECグリーンロケッツ 28:5 (前半7:5)
・カップトーナメント準決勝 福岡サニックスブルース vs 男子7人制日本代表 14:24 (前半7:10)

 

(セブンズフェスティバル試合メンバー)
1.濱里祐介 2.濱里周作 3.カーン・ヘスケス 4.小野晃征 5.シリバ・アヒオ 6.タファイ・イオアサ 7.濱里耕平 8.ハレ・マキリ 9.永留健吾 10.金川禎臣 11.崔 基俊 12.大庭照光

 

(セブンズフェスティバル試合展開)
 今年度で2回目となる7人制ラグビーの国内大会「セブンズフェスティバル2011」。昨シーズンのトップリーグ上位8チームと、各地域協会会長推薦の3チームに日本代表を加えた12チームで行われた大会。1回戦、ブルースはNECと対戦。前半2分にNECに先制のトライを許したものの(0-5)、直後のキックオフからアタックを仕掛け、濱里(耕)が大きくゲインして、ヘスケスにパスを繋ぎ、ヘスケスが相手タックラーをハンドオフで薙ぎ倒しながら、50mを走りきってトライを決め逆転(7-5)。このまま前半を終了した。後半に入ると、2分、小野の突破からイオアサがトライをとって(14-5)、3分にはアヒオがトライを決めて、差を広げた(21-5)。その後、終了間際の7分にも濱里(耕)がトライを決め、28-5で勝利し、準決勝に駒を進めた。準決勝の相手は男子7人制日本代表。前半1分に、男子7人制日本代表に先制のトライを許し(0-5)、3分にもトライを奪われて、差を広げられた(0-10)。しかし、ブルースは前半終了間際の6分、ゴール前のスクラムから、ヘスケスが相手タックラーを次々と薙ぎ倒しながら、インゴールに走りこんでトライを決め、差を縮めた(7-10)。このまま前半を終了。後半、先に得点したのはブルース。2分、イオアサが相手DFを引きつけると、空いたスペースに走り込んできた濱里(耕)にパスを繋いで、濱里(耕)が残っていた相手DFをステップでかわし、そのままインゴール中央に飛び込み、トライをとって、逆転した(14-10)。しかし、4分に男子7人制日本代表にトライをとられ、逆転されると(14-17)、終了間際の6分にもトライを許し、14-24で試合は終了。ブルースは準決勝で敗退となった。

 
チーム広報コラム(122)
「セブンズフェスティバルと震災後の価値観」

 

 3月11日14時46分18秒。私が被災したのは東京の町屋という下町でした。地下鉄を降りてホームに立った途端、大きな揺れを感じて、正面から駅員が「関東地方に大きな地震が起きています。避難してください」と叫びながら走ってくるのを、現実感薄くしばらく見つめていました。地上に出てみると、店の前にガラスが飛び散っていたり、大きな余震に気分が悪くなったらしい女性が座り込んでいたりとか……。その後、大変なことになったと思いながら、12時間以上かけて、かなりの距離を歩き、夜中の3時半ぐらいに埼玉の実家へたどり着きましたが、そのときの私には、福島第一原発の事故やその後の本当に恐ろしい出来事の数々を予想することはまったくできていませんでした。現在も、3月11日を振り返るのにはあまりにも早すぎるような状況ですが、それでも、被災直後、たくさんの見知らぬ人たちに助けられたことだけは忘れることはできません。たまたま隣り合わせたというだけで、じゃあ一緒に歩きましょう、という「輪」はあっという間に出来上がり、実際に私に道を教えながら、一緒に歩いてくれたのは杖をついた見知らぬ老婦人でした。有事の場面で、たまたま隣り合わせた者同士が、自分の疲れや弱さをおしてでも、目の前にいる見知らぬ誰かを支えられるのが人間だということ。それが、杖をついた見知らぬ老婦人から、今回の震災で私が身をもって教えていただいたことでした。
 5月28日。翌日の試合に向け移動中の主要メンバーを欠くなかで行われた九電との練習試合(@玄海グラウンド)は、14対45の敗戦。翌日、秩父宮で行われたセブンズフェスティバルでは、NECに28対5で快勝したあと、カップトーナメント準決勝で日本代表チームに14対24で惜敗しました。何歩か先を読むことでさえも、じつは人間の思い上がりだったのかもしれないと感じた今回の震災で、やはり私たちにできることは、目の前の一歩を誠実に踏むことしかないのではと思えてなりません。日々一歩ずつ誠実に歩んでいって、上手くいったことだけでなく、上手くいかなかったこととも、きちんと向き合っていけたならば、きっと、なにかが起こったときに、目の前にいる一人を助けられる自分になれるような気がするからです。そういう意味からも、セブンズフェスティバルでのブルースの一歩は、ブルースらしい一歩でした。優勝するつもりで東京までやって来たブルースにとって優勝できなかったのは残念でしたが、大雨のなか、秩父宮に足を運ばれた方々には、ブルースらしいラグビーを少し楽しんでいただけたのではないでしょうか。「人間は弱いからこそ強い」。そんな物語(=メッセージ)を伝えられる稀有なチームとして戦えたら、今年こそ、トップリーグで、ブルースの存在価値は、とてつもなく大きいのだろうと思います。閉塞感の強い現状で、心の拠り所となる「物語」にもバリエーションが必要。心を支える物語は十人十色で、心に響く物語は、人それぞれ、まったく別のものでしょう。それだからこそ、ブルースはブルースの物語を窮めていくだけです。大切なのは、強いとか勝つとかばかりではなくて、誰かの心を支えられる真実のメッセージを運べる個人、組織でいかにあれるかということ。それは、あくまで私見ではありますが、震災前とはまったく違った世界に生きなければならなくなった「震災後」の新しい価値観かと思われます。

タファイ・イオアサ (セブンズフェスティバル)ゲームキャプテンコメント
「NECとの試合は、ディフェンスシステムをきちんと守ってやったので、いいパフォーマンスだったと思います。日本代表との試合も、ディフェンスシステムは機能していたと思いますが、少しのハンドリングエラーとスリップで、相手に勝利を渡してしまいました。天候が悪いゆえのミスだったので残念でしたが、メンバー全員、よくやったと思います。サポートしてくれたスタッフにも感謝しています」
 
森拓郎フォワードコーチコメント
「九電戦に関しては、春から取り組んできた新しい課題はある程度こなせたのですが、逆に自分たちの元々のスタイルが出せなかった試合でした。パス回しとかも相手のディフェンスに止められてしまいました。次に繋がるいい勉強をしたと思います」
 
渡辺正善(九電戦)ゲームキャプテンコメント
「練習試合とはいえ、九電戦には、前日からプレッシャーを感じて臨みました。結果、大差で負けてしまい、ゲームリーダーとして、まとめられなかった責任を感じています。試合前の一週間、練習の中で出るミスが多かった。それがそのまま、今回の試合に出てしまいました。それで、とれるところでもとれなかったのだと思います」

 
ブルースチーム広報
野口眞弓